メルトアップとは!?ウォールストリートで囁かれだした奇妙な相場現象

メルトアップという言葉をご存知でしょうか?

メルトダウンならば福島第一原子力発言所の原子炉の炉心が溶け出したという不幸な事態をすぐに思い浮かべることができるわけですが、そうではなく溶けるという言葉とアップという逆方向の言葉が組み合わさった造語が今再び米国ウォールストリートで囁かれ始めているのです。

メルトアップは2014年ごろから使われはじめた造語

この実に不思議なメルトアップという言葉は本来ありえない奇妙な相場状況を指すもので、暴落してもおかしくない状況にも関らず実際の株価が予想以上に上昇してしまっている相場状況を指すものといわれています。

まさに足もとの日米の株式市場の状況を如実に物語り、ボリンジャーバンドの+2σの外側で延々と上昇を続けるという状況がいかに尋常ではないかということを物語ることができるわけです。

このメルトアップは昨日今日はじまった言葉ではなく2014年には米国でもしきりに使われ始めたものであったといわれます。

当時から相場はやりすぎでどこかで大きく下落するという見方が市場にあったことを示しているわけです。

しかし実際にはその3年後の今の相場も日々じり高を続ける状態で、簡単には大幅下落にはならなさそうな展開が継続中となっています。

上昇相場に乗り遅れまいとする後発投資家がさらに相場を持ち上げる

こうしたメルトアップ現象の原因となっているのは過剰流動性で行き場をなくした資金が市中にうごめいていることが大きな理由です。

また上昇に乗り遅れた投資家が押し目のない相場をここぞとばかり買い上げることからじり高が続き、調整らしい調整のない状況が永遠に続きそうに思われる相場状況が示現してしまうのです。

上げた相場はどこかで下げることは間違いありませんが、それがどのタイミングなのかを知るのは非常に難しいですし、レベル感だけでショートを振っても踏み上げられるばかりでちっとも儲からないという状況に追い込まれるのが落ちですから、おかしいと思った投資家もそう簡単には反対売買に参入することができず、相場はまったく下がらないということになるのです。

しかしメルトアップの先に待ち構えているのは間違いなくメルトダウン状態であり、この手の相場を最後まで付き合っているとひどい目にあうことは間違いありません。

どこでイチ抜けるかが大きな問題となるわけですが、これを見極めるのは非常に難しいのが実情です。

為替はメルトアップにはほとんど反応していない

ところでこの株式市場のメルトアップに比べて為替のほうは実におとなしいもので、ドル円は114円台にまでは戻してきましたが、2015年6月の日経平均2万800円超の段階では125円を超えていたことを思い出すと、どうしてこんなに低位のあたりをうろついているのか?が非常に気がかりな状況といえます。

またユーロドルもECB理事会がテーパリングを正式決定し、本来なら利上げと同様の政策期待がされてもおかしくないはずなのに、市場予測よりも緩いテーパリングから期待が剥落し、1.17さえ割り込むというなかなか理解しにくい相場を示現しはじめています。

米欧の中央銀行がこぞって金融引き締めに動いているわけですから、上述のメルトアップを引き起こす原動力となっている過剰流動性が解消される可能性はきわめて高いにも関らず、債券市場の金利は大きく上昇することもなく、相場観の連携性もすっかり途切れて、各資本市場は勝手に動き出すという事態に陥っているのです。

ドル円が大きく上昇しない理由は債券市場の景気先行き警戒感によるもの

特にドル円は度重なる利上げと10月からのFRBの資産縮小策の実施にも関らず、まるで何事もなかったかのように大きく金利を上昇させることもなく推移しています。

これは債券市場が、米国の景気がこの先かなり近い未来にリセッション入りをすることを見据え始めているからだとする指摘も強くなってきています。

実際FRBが慌てて利上げを進めたいのも、この先リセッションに陥ることは間違いなく、そのときにノーマルな金利調節による金融政策ののりしろを今のうちに少しでも確保しておきたいからで、リセッション入りが近いと感じている市場参加者が多いことが今の金利抑制相場を醸成しているといっても間違いではなさそうです。

この見方が債券市場にある限りは今後もそう急激に金利の上昇は示現しないものと思われますし、ドル円も年末にかけては上昇局面にはあるものの、大きく上昇する環境にはないことが想定されます。

上昇にはついていかなくても下落には影響をうける為替

このようにあらゆる相場全体が上昇志向であれば、ストップを置いて相場についていくしかないと腹をくくって今の流れについていく決心もつくものですが、株価の異常な楽観的上昇に比べて為替は非常に抑制的な相場になっている点は非常に気になる状況といえます。

だいたい過去の事例を見てもわかりますが株価上昇についていかない為替相場は株価暴落には確実に影響をうけて一緒に暴落を試すことになるのが常です。

利益獲得のご相伴に預かることはできないまま損失だけシェアしかねないリスクがあることは常に意識されるところです。

ECB理事会をうけて上昇が期待された相場もまったく逆方向に動いてしまい、9月ごろからユーロドルのロングを積み上げてきた投機筋もこの動きでかなりの投げを余儀なくされているはずです。

事前に想定したシナリオどおりに動かないのが為替相場ではありますが、例年と様子がちょっと異なる相場状況でドル円が本当に年末に向けて上昇を果たせるのかはなかなか自信がもてないところにあるといえます。

7のつく年も残り2ヶ月あまりで何事もおこらないの?

今年はこのコラムで夏以降かなり相場の下落リスクが高まることを何度も書いてきましたし、自分自身でもそれに備える動きをしてきたつもりでしたが、結果的にいうとほとんど押しらしい押しすらでないまま11月相場に突入しようとしており、もはや今年大幅下落は起こらないという結論もみえてきつつあります。

しかしこのメルトアップという状況は特別に作り出されているもので、市場参加者のほとんどが下落を意識していないという特別な環境におかれているわけです。

ひとたび相場が崩れだすと流動性が枯渇し一気に下落が下落を呼ぶ状況になることもまだ十分に考えられます。

こうした状況ではその引き金を引くのが果たして何なのかはまったくわかりませんが、とにかく相場についていくと決心しても相当慎重に様子をみながら変化の兆候をいち早くとらえる姿勢が重要になりそうです。

去年も11月に突如としてトランプ相場がスタートして思いのほか相場は上昇することになりましたが、当時は株も為替も一緒に上がったにもかかわらず、1年後の今日はまったくそうした展開になっていないのがなんとも気になるところです。

どうも市場の状況が去年と違うと感じている方も多いことと思いますが、そう感じるということはやはりどこかが間違いなく違うことだけは確かであろうと思われます。

人の勘だけで相場の売買をするのは極めて危険ではありますが、危機感を感じるという感性だけは大切にしながら相場に向き合うことがここから年末の時期には重要になるのではないでしょうか。

相場は油断し、断定した途端に想定外のことが起きるものです。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。