ゴルディロックス相場終焉か一時的調整か?

ゴルディロックス相場は、程良い状況が続く、適温相場のことをいいます。また、ゴルディロックス(Goldilocks)とは、英国の童話にちなむ言葉で、熱すぎず冷たすぎない適温のスープにありついた少女の名前に由来し、マーケット(市場)では、世界経済が過熱せず冷めすぎてもいない状況を指します。一般に世界経済において、投資家のリスク選好を損なう程の悪さではない場合に「ゴルディロックス相場」が発生する傾向があり、その根本(相場認識)には、景気の緩やかな回復と金余りへの期待が同居し、相場を押し上げるという見立てがあります。
引用元:https://www.ifinance.ne.jp/glossary/souba/sou300.html

米国株式市場は2月2日の雇用統計の結果を受けて利上げが進むのではないかとの思惑から売られる展開となりましたが、翌週の5日NYタイムで朝から売りが進んだNYダウは午後にフラッシュクラッシュともいうべき短時間での驚くべき下落を示現することとなりました。

翌6日は日経平均も大きく下落することとなり一時1500円を超える暴落となりましたが、NYダウはなんとか一旦暴落の続きは止める形でプラスになったりマイナスに沈んだりと不安定ながらも値を維持しようとする動きに終始しています。

こうした暴落が起きると多くの市場参加者はその原因を知りたがることになるわけですが、1日以上経過した段階でもその明確な理由ははっきりとはわかっていません。

市場にはいろいろな見方が広がっていますが、どうやら今回の動きは1987年のブラックマンデーにもっとも近い形になっていることがおぼろげながら見えてきつつあります。

1987年ブラックマンデーを思わせる半狂乱的下げ

米国の株式市場における暴落相場は1980年代以降ほぼ10年程度に1度は必ず起きていますが、2008年のリーマンショックの場合には米国政府がリーマンブラザーズをお取り潰しにしたことから下落が始まっただけにその理由は明確で、2000年の暴落もITバブルの崩壊が原因でしたから来るべくして暴落がきたという感じが強いものでした。

しかし今回の暴落はいささか唐突にやってきた感が強く、動きとしては1987年のブラックマンデーに近い印象を与えるものとなっています。

このブラックマンデーも発生当初はなぜ起きたのかが全く分からず、数日後には大きく戻して終焉しており、経済に与えた影響はごく僅かとなりましたが、今回も一時的な下落にとどまるのかどうかは、まだこの段階ではよくわからない状況にあります。

※NYダウチャート(ブルームバーグ)

特に米国NYタイムにおける午後の下落はこれまでにない激しいものでトータルで一時的に1600ドルほど下落していますが、そのうちの900ドルあまりはたった10分間で暴落するという、フラッシュクラッシュ的な動きをみせたことが非常に強く印象に残りました。

1987年の大幅下落の時もその理由がいろいろと持ち出されましたが、今証券業界で共通認識となっているのはジョージソロスが莫大な株売りをこの時期に持ち込んだことが市場の噂となり、多くの市場参加者がそれに乗る形で売りを出したことが流動性の枯渇につながり、パニック売りが加速してしまい、必要以上の下落を示現してしまったという説が非常に信ぴょう性の強いものとされています。

株式市場というのは売りたいときに売り、買いたいときに買えるという認識が強くなっていますが、実際には売りがかさんだ時には流動性が枯渇しやすく、パニック相場に陥りやすいのが特徴で、米国株のようにバブルの末期的な状況で小口の個人投資家が多数乗り遅れないように買い向かっている相場状況ではひとたび売りが大きく加速すると、我先にと一斉に売りを持ち込むことになることから必要以上に相場を下落させる要因になってしまうことも判ってきています。

AI実装アルゴリズム同士の下げ試合の様相も

また足元の相場に大きな影響を与えていると言われるのがAI実装のアルゴリズムの存在です。

大手の金融機関の証券部門にはほとんど人がおらず、ほんの数名がAI実装の自動売買を管理して証券取引を行っていることから、市場のいずれかのアルゴリズムが売りを志向して広範な売りを相場に持ち込み始めると、その動きを忖度して多くのアルゴリズムが追随する動きを示現することも今回の10分間900億という莫大なフラッシュクラッシュを演出する要素になっているという見方も強まっています。

もちろんこれだけが下落の理由ではないと思われますが、多分に大幅な下落をもたらす要因になっていることは間違いないようで、下げ方からして人の裁量取引ではありえない雰囲気を強く醸し出しています。

一旦は下げ止まったように見えるが押し目買いのポイントかどうかは不明

ここからの判断が難しいのは今回の下げが2日間に渡るもので一旦その調整を終焉させたのかまだ序章にすぎないのかという問題です。

長く押し目に買いを入れていれば確実に儲かる相場を経験してきているプロのトレーダーさえ、今の状況は絶好の押し目と判断して買いを入れてくることが多くなると思われますが、こうした暴落時の下落段階は必ずしも底値ではなくさらにその下があって底抜けすることが多く、逆に大きな損失を積み上げてしまうケースもあることから相当慎重に対応することが求められます。

ここからさらに相場が調整を続けることになればNYダウなら全体の2割程度の調整が進んでも決しておかしい状況ではありません。

トランプの大統領当選が決まってからこれまでに実に6600ドル以上もほとんど押し目なく上昇してきた相場ですから、それなりの下落が示現してもまったく不思議ではない状況です。

株価に比べ妙に落ち着いた動きの為替

一方為替の方はといいますと、こうした株式相場の暴落にはつねに巻き込まれやすいドル円はこの間の動きとしてはせいぜい1円程度の値幅で下落しただけで、相変わらず株式市場や債券市場の動きにリニアに反応しない状態が継続中です。

またユーロのほうも上昇の値を消しており、すべてドル安進行というわけではない難しい状況を示現している状況です。

為替がこうも暴落に影響されずに済む相場状況というのはかなり珍しいものがありますが、これも今回の暴落相場の大きな特徴といえそうで、各市場がまったく相関性を失ったままに推移するというきわめて特異な動きになっています。

最大の問題はゴルディロックス相場終焉かどうか

今回の暴落で注目されるのは、先進各国の中央銀行主導で長く人為的に作り出されてきた過剰流動性によるバブルの適温相場が崩れてしまうのかどうかという問題です。

すでにリーマンショックから9年以上を経ているわけですから、大幅調整があってもまったくおかしい状況で、今回の暴落がその引き金になるのかどうかが大きく注目されるところです。

昨年からのFRBの度重なる利上げにも資産の縮小にもまったく気にせず一気に上昇を続けた株式相場は依然としてエリオット波動の第五波を継続していくのか、ここら大きく進路変更をするかで為替相場にも大きな影響がでるだけに、今後の動きが注視されます。

長くこのゴルディロックス相場の中に漬かっていると足元の状況が大幅転換の時期なのか単なる調整にすぎないのかも判断がつかなくなり、往々にして一時的調整と見間違うことが多くなるわけですが、果たしてそうなのかどうかはもう少し相場を見続けていかないと断定できないところにあります。

いずれにしても今年はさらにこれを上回る大幅下落が起きるリスクは依然かなり高くなっていますので、今回の下げだけですべてが解決したと考えるのはさすがに拙速なようです。

米欧の中央銀行は本格的な金融引き締めに乗り出そうとしているだけにこのまま引締めが進めばさらに相場に悪影響を与えかねない状況で、2月からいよいよ新任となるパウエルFRB議長のかじ取りも難しいものになりそうで、慌てて利上げを進めると株式市場はさらに悲鳴を上げて下落に転じる可能性がありそうです。

突然始まった暴落劇ではありますが、これだけ長く続いた上昇相場ですから、どこかで終焉を迎えることは間違いなく、それが今なのかどうかの見極めが最大の注目ポイントになっていることは確かです。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。