FX相場はポジションの傾き(偏り)がその後の動きを教えてくれる

FXの相場は様々な要因や思惑が渦巻いて価格を形成する市場ですが、その中でも市場参加者のポジションがあまりにも一方向に傾きすぎてしまいますと、そこからは動かなくなってしまい、逆方向に大きく跳ね返されるというリスク(パニック売り)を常に背負っていることを忘れてはなりません。

株式相場はプラスサムの市場なので各銘柄の時価総額が大きくなっていけば市場全体で大きくプラスに働くということが十分に期待できるだけですが、FXはあくまでゼロサムゲームですから、売り手がいて買い手がいるから成立する相場で、売り手だけとか買い手だけの相場になってしまうと結局値がつかない状況に陥って逆戻りすることが非常に多くなります。

足元の相場でも実際にそうした状況がドル円やユーロドルに示現しており、相場の動きを非常にわかりにくいものにしている状況です。

ポジションが傾き(偏り)過ぎた相場は必ず反転する

ポジションが傾きすぎて相場が上昇しなくなるとか下落しなくなるという状況は年間を通じて結構多く登場することになります。

※ユーロドル週足

この状況が顕著になったケースとしてあげられるのが2017年初頭のユーロドルのパリティ一歩手前までの下落でした。

ユーロドルは過去数年にわたってパリティになりそうなぎりぎりのラインまで下落するのですが、だいたいその時期には市場参加者のほとんどがユーロ売りでポジションを保有することになるため、買い手がほとんど現れず、相場は下向きになっていても下落が進まないという大きな問題が発生してしまします。

結局その後買戻しが出始めるため、大きなポジションをもった参加者が買い戻すと、まるで相場は買い上げられたかのように大きく上昇する、いわゆるショートカバーを繰り返すことになります。

投機筋などもストップロスは必ずおいて市場に参加していますので、こうした巻き戻しから相場が上昇してしまいますと次々ストップロスをつけて思わぬレベルまで戻ってしまうことになるのです。

現状の相場におけるドル円の下落もこうしたポジションの傾きが大きく影響している状況です。

※ドル円120日移動平均線

CFTCが11月27日発表した11月21日時点の建玉報告によりますと、CMEの通貨先物市場で非商業部門(投機筋)のドル円のロングは12万2602枚と前回の13万5999枚から1万3397枚減少しています。

※IMM通貨ポジション推移ドル円

ドル円の投機筋のロング保有持ち高の推移を見てみますと11月中旬には13万枚を超えるというかなりのロング傾き水準が確認できましたが、ここまで投機筋のロングポジションが積みあがってしまいますと自分の重さで荷もたれを起こしてしまうのがほとんどで、今回も同様の値崩れが起きています。

実は7月にドル円が114.490円をつけたときにもあまりにも投機筋のロングが増加し続け、結局その後108円台にまで下落しポジションが解消してからまた上昇を開始するという動きを示現しています。

一般的にですが、IMMでドル円のロングが13万枚を超えますとその後相場は4%程度調整するのが過去にも何度も見られていますので、今回ドル円が110円台に突入してしまったのも非常に納得のいく状況といえそうです。

こうしたロングのたまり過ぎは相場が戻るとやれやれ売りを頻発させることになりますから、とにかく上値が重くなりますし、ドル円の場合、本邦の個人投資家が多数買いを入れており、彼らはほとんど損切をしませんから、とにかく相場が戻るとほどき売りが出やすくなるというドル円ならではの事情も抱えていることがわかります。

今回感謝祭前に投機筋のポジション整理が22日でさらにどれだけ上積みされたのかはまだはっきりわかりませんが、それなりにロングが残っていることは確かで、ここからさらにドル円が値を下げることになれば応分の損切がでて、今回も108円レベルまで下落するリスクがまだまだ残っていることが推測される状況です。

FX相場の流れというのはチャートのみならずこうした売買動向の偏りからもその先の動きが相当読めてくることがご理解いただけるものと思います。

過剰流動性の果てにやってくる流動性パニック

足元の相場状況は株も為替も先進国の中央銀行があらんかぎりの金融緩和を行った関係でいわゆる過剰流動性の状況が続いており、ちょっと儲かりそうな相場状況には多くの投機筋や個人投資家が集まりやすいことから、相場は一定方向だけに傾きやすい状況が形成されてしまいます。

しかし相場が上昇しているときには問題ないものの、どこかのレベルでそれ以上上昇できないという動きになった途端に市場の流動性が確保できなくなることから市場参加者がこぞって売りに回り始めると、相場はパニック的な売りに走ってしまい、今度は想像以上に下落するという悲劇的な状況に陥ることになります。

いわゆる流動性パニックと呼ばれるものがこれですが、それでもユーロドルや、ドル円といった実需に支えられた通貨ペアの場合はそこまでひどいパニックが出るほど流動性はなくなりませんので、比較的安心して売買が可能です。

その一方でトルコリラ円のように架空の通貨ペアでまったく実需が存在せず、しかも市場参加者のほとんどがロングを取ることでスワップ狙いといった場合には相場は大きく下落してしまうことになりかねません。

最近のトルコリラ円の大幅下落などはまさにこうしたケースであり、余談ではありますがビットコインの下落などもこれをさらに増幅させた典型例ということができます。

誰もが認識する典型的チャート形状では勝負できない

ネットでの情報普及が進んでしまった今、酒田五法で知られるような典型的なチャートパターンについてもその形がでると市場参加者のほとんどに知れ渡ることになるため、相場は想定した方向に動かなくなることが頻繁に生じることになります。

10月末からユーロドルで発生したいわゆる三尊天井、海外ではヘッドアンドショルダーと呼ばれるチャートは見事にそのネックラインをすり抜けて市場参加者のほとんどが下落を予想してユーロドルのショートを積み上げましたが、こちらも買い手不在のなかで相場が下がらず、足元ではユーロドルは1.20に迫りかねないほどの上昇を見せています。

江戸時代のコメの取引ならこうした典型的なチャートが示現すれば売りで対応して十分に利益が確保できたのでしょうが、だれしもが認識する状況では、鉄則に従って売買をしても儲けを出すことができないということも認識しておかなくてはなりません。

とくにAIを実装したアルゴリズムはこうしたマジョリティの状況を判断して一気に反対売買を仕掛けてくることもあるため、相当注意が必要となるわけです。

もはやだれでも知っている典型的なチャート形状があらわれてもアノマリー通りには売買できなくなっているともいえるのです。

相場の動きの影にかくれた市場参加者の思惑を見抜く

ご紹介してきましたように、FX相場では市場参加者のポジションの偏りが、相場の先行きに大きく影響していることがご理解いただけるものと思います。

たとえ相場が下落傾向であったとしても市場参加者が大挙して売りを持ち込んでいしまうと殆どの参加者の意に反して相場は上昇してしまうという、いわゆるショートカバーのとんでもない事態に陥りますし、逆にロングが溜まり過ぎると自重を支えきれなくなって大きく下落に転じてしまうことになるのです。

これはFX市場ならではのものともいえることですから、しっかり認識し、他者がどう売買しているのかを常に意識し、その思惑を見抜いていく努力が必要になるのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。