トレードをやっていて一番難しいのはダマシを回避することです。
ダマシに合ったとき、ものすごく努力してようやく確立したトレードルールが
一瞬にして崩れ、
「あれ?やっぱりこの手法じゃだめなの?」
と精神が崩壊しかける瞬間でもあります。(大げさにいうとね)
そこで本記事ではトレードを行う上での超難敵「ダマシ」を回避する方法をお伝えしたいと思います。
そもそもダマシとは、サイン通りの取引をしたにも関わらず、それとは真逆に動くことをいいます。
つまり、ダマされることです。
『インジケーターのサイン通りエントリーしたのに相場が逆行する』
『配信サービスを利用したのに損切りに合ってばかりだ』
そう感じたのであれば、それはダマシにあったということです。
ですがご安心下さい。
まずはダマシは日常茶飯事である と開き直ることが大事です。
しかし、その中で確率を高めるように努力をするのはもっと大事です。
正解がない相場の世界においては、いかにダマされずにトレード出来るかが勝敗を分けるポイントになってきます。
では、どのような点に気をつければダマシにあわずに済むのでしょうか?
ポイントは全部で5つです。
- 一つの通貨ペアにしぼる
- マルチタイムフレーム分析を使う
- 同期している通貨ペアを探す
- リトレースを待つ
- 予想しないで対応する
それでは、順に解説していきましょう。
1.一つの通貨ペアにしぼる
多くのトレーダーは儲けたいという欲が強すぎて、複数の通貨ペアで取引したがります。
しかし、そういったトレーダーに限ってあまり儲けていません。
なぜなら、複数の通貨ペアを取り扱うと、どうしても注意力が散漫になってしまうからです。
まさに、”二兎を追う者は一兎をも得ず”。
結局のところ、一点集中してしまった方がはるかに効率は良いのです。
そうすることでクセや特徴などを自然につかむことが出来ます。
その感覚はどんな教科書にも書いていない究極の武器となるでしょう。
そのため、まずは一つの通貨ペアに絞ってトレードしてみて下さい。
流れの掴みやすいドル円やユーロドルがオススメです。
2.マルチタイムフレーム分析を使う
マルチタイムフレーム分析(以下MTF分析)とは、複数の時間足を用いて分析することをいいます。
稼いでいるトレーダーは必ずと言っていいほどこれをやっています。
例えばデイトレードの場合、
日足→4時間足→1時間足→15分足
スイングトレードの場合、
月足→週足→日足→4時間足
このように、長期足から短期足へと順番に分析していきます。
なぜ、MTF分析が重要なのか?
ダマシに合いやすいトレーダーに共通している点が、
短期足による売買サインを重要視していることです。
つまり、相場環境よりも売買サインを優先しているのです。
× 売買サイン>相場環境
そのため、結局思惑とは反対方向へ動いて撃沈します。
まさに、”木を見て森を見ず”。
大切なことは、売買サインよりも相場環境を優先するということ。
○ 売買サイン<相場環境
相場環境が整っているからこそ売買サインがいきるのです。
それを意識するだけでも、ダマシにあう確率を減らすことが出来ます。
では、具体的にどのように分析をすれば良いのでしょうか?
ポイントは次の2つです。
- トレンドの確認
- チャートポイントの確認
それでは、順に解説していきます。
トレンドの確認
例えば、このような相場環境があったとしましょう。
日足:上昇
4時間足:下降
1時間足:レンジ
15分足:下降
このとき、15分足で買いのサインが出た場合、あなたならトレードしますか?
この場合、上位足のベクトルがバラバラなのでトレードには適していません。
見合わせた方が賢明です。
では、こんな場合はどうでしょう。
以下の条件で15分足で買いのサインが出たらトレードしますか?
日足:上昇
4時間足:上昇
1時間足:上昇
15分足:レンジ
上位足のベクトルが同じ方向を向いているため、積極的にトレードしていく場面です。
トレンドは時間足によって見え方が変わってきます。
そして、すべての足並みがそろったときに価格は動き出します。
そのため、ただ漠然と見るのではなく各時間足におけるトレンドを明確にしておくことが重要なカギとなるのです。
チャートポイントの確認
チャートポイントとは、レジスタンスまたはサポートとして過去に何度も意識されていた価格(または価格帯)のことです。
そのため、いくらトレンドが明確であっても反転する可能性は十分に考えられます。
- どういうところで価格が動き出すのか?
- どういうところで大衆が買いたくなるのか?または売りたくなるのか?
そういったことを常に意識することが重要です。
つまり、
- 各時間足で見たときのトレンドは一致しているか?
- トレンド方向へチャートポイントがないか?
この2点をクリアすることがMTF分析をする目的となるのです。
3.同期している通貨ペアを探す
FXは株とは違い、相関関係で成り立っています。
例えば、ユーロドル、ポンドドル、オージードルの全てにおいて米ドルが売られていたとしましょう。
もしこの状況で、あなたがドル円を取引することになったらどうしますか?
当然、米ドルを売っていくと思います。
なぜなら、他の通貨ペアでも米ドルが売られているからです。
つまり、他に同じような動きをしている通貨ペアがあることで、より精度の高いトレードができるということです。
特にデイトレードやスキャルピングといった短期売買においては非常に有効です。
ですが、ここで勘違いをしないで下さい。
決して複数の通貨ペアでトレードすることを勧めているわけではありません。
先ほどもお伝えした通り、基本的には一つの通貨ペアにて取引することを推奨しています。
今お伝えしていることは、あくまでエントリーする際のダマシ回避術です。
似た動きをしている通貨ペアがあれば、多数決による安心したトレードができるということです。
そこは是非とも誤解のないようにお願い致します。
4.リトレースを待つ
リトレースとは、一時的な価格の調整のことを指します。
分かりやすく言うとこうなります。
- 上昇トレンド途中の一時的な下降
- 下降トレンド途中の一時的な上昇
- レジスタンスライン上抜け後の下降
- サポートライン下抜け後の上昇
いくらトレンドが発生していても、相場には必ず調整局面があります。
ずっと一方向へ動くわけではありません。
その理由は大きく2つのことが考えられます。
- トレンド方向にポジションを建てていたトレーダー達の決済注文。
- 逆張りトレーダーたちの新規注文。
これらがリトレースの主な原因です。
優秀なトレーダーは必ずリトレースを待ってからエントリーします。
その方がはるかに安全だからです。
つまり、トレンドが本物かどうかを見極めているのです。
5.予想しないで対応する
ダマシに合いやすい人、合いづらい人、
その要因として考えられるのがトレードスタンスの違いです。
ダマシに合いやすい人は、
”予想する”
といったスタンスでトレードしています。
『これから、上がると思ったから買い。』
『これから、下がると思ったから売り。』
このような感じです。
一方、ダマシに合いづらい人は、
”対応する”
といったスタンスでトレードしています
『これから上昇する可能性の高い条件が整ったから買い。』
『これから下降する可能性の高い条件が整ったから売り。』
このような感じです。
相場は自分の主観で動くものではありません。
そのため、我々から相場に同調していく必要があるのです。
自分主体でなく、相場主体であるということを忘れないようにして下さい。
まとめ
“FX勝率80%!驚異のダマシ回避術”はいかがだったでしょうか?
初心者には少し難しいと感じたかもしれません。
ですが、安心して下さい。
これらはすべて、以下の通りに順番に実践できるようになっています。
- 一つの通貨ペアで取引する。
- トレンド確認(MLF分析)
- チャートポイントの確認(MLF分析)
- 同期している通貨ペアを探す
- リトレースを待つ
- 予想しないで対応する
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この通り実践していくことで、ダマシにあう確率を劇的に減らせるようになるでしょう。
ですが、それでも思い通りにいかないことはあります。
繰り返しますが相場に100%はないからです。
そのため、やれることだけのことをやって上手くいかなかったときは、仕方ないと割り切る勇気が必要です。
“人事を尽くして天命を待つ”
これがトレードのおいてもっとも重要な考え方なのかもしれません。
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
ダマし対策の対応策
(1)本ブログの対応策以外にも、注意するコトがあります。
取引時間帯
トレンドライン=上昇・下降トレンド
直近高値・安値
主要経済指標後、利益確定{売り}
(2)クロス円の場合、ドル円+◎◎ドル
ドル円×◎◎ドル=クロス円(合成通貨)
(3)損切処理を迅速に行う。など
一つの通貨ペアに絞るという点は、初心者の方には大切な点です。
ダマㇱ対策の再確認できましたので、ありがとうございました。
ダマㇱ対策を徹底することで、月200PIPS以上増えると考えます。
コメントをいただきましてありがとうございました。
また、アドバイスをいただきまして大変ありがたく思います。
今後とも宜しくお願い致します。