FRBイエレン議長の利上げ示唆で動き始める2016年9月相場

ジャクソンホールでのイエレン講演を控え、相場は世界的に様子見状態で8月のお盆明けは1週間近く膠着した金融市場でしたが、26日日本時間の午後11時から始まったFRBイエレン議長の講演では、労働市場の改善などに伴い過去数カ月間で利上げへの論拠が強まったとの認識が示されたことにより、ドル円は一気に101円台へと上昇し、翌朝の午前4時前には101.935円レベルまで上伸することとなりました。

玉虫色の内容になるのでは見られていた講演内容でしたが、タイミングこそ明確にはならなかったものの利上げが示唆されたことで9月からの相場は大きく展開しそうな状況になってきました。

ただし、9月は株も下落となるシーズナルサイクルを迎えますので、ここからの相場展開には十分な注意が必要となりそうです。

市場の予想をよそに明確な利上げ示唆を行ったイエレン議長

FRBイエレン議長は就任以来、市場に気を使い、余計なことを発言することで相場が急変することに慎重になる存在として有名です。

一部ではバブルの守護神などとも呼ばれ、イエレン発言がでれば株価は上昇するとまで囁かれるほどの存在で、今回のジャクソンホール講演でも多くの市場関係者から玉虫色の内容に終始すると見られていました。

しかし、直前になって陰の議長とも呼ばれるスタンレーフィッシャー副議長、FRBのオペレーションを事実上担っているNY連銀のダドリー総裁、そしてイエレンの腹心とも言われるサンフランシスコ連銀のウイリアムズ総裁から相次いで利上げ発言が飛び出したことから、さすがの投資ファンド勢も今回ばかりはイエレン発言でも明確に利上げが示唆されるのではないかと急激に警戒が高まっていたわけですが、案の定かなり明確な示唆が提示されたことになったわけです。

市場は9月利上げも織り込み始める

イエレン利上げ発言をうけてCMEが運営するFedWatchの利上げ確率は9月、12月ともに上昇しはじめています。

現状からいえば9月利上げの確率はまだまだ低いものの、フィッシャーFRB副議長が9月2日に発表される8月雇用統計はFOMCの決定に影響すると述べ、イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合すると発言したこともその上昇に寄与することとなっているようです。

年内利上げはほとんどないのではないかという楽観論が支配していた市場の風向きは一気に変化することとなり、9月の為替相場も潮目が大きく変わる可能性がではじめています。
また優柔不断なイエレン議長をかなりの部分でフィッシャー副議長が支えていることも見え始めており、ここからはフィッシャー発言にも注目していくことが必要になりそうです。

※Fedwatch 9月利上げ確率
20160828_02

※Fedwatch 12月利上げ確率
20160828_03

利上げが確実視されるほど下落が予想される米国株価

9月から10月にかけて、米国の株価はシーズナルサイクルとして下落をたどりやすくなりますが、今年これに加えて利上げ観測も明確になってきていますから、9月の相場は米国の株価が史上最高値から一転して下落方向に大きく動くことも意識しておく必要があります。

またラリーウイリアムズ、ビルグロース、ジェフリーガンドラックなどの欧米の多くの著名投資家がポジショントークを含んでいるとは言え、一様に株の売りを薦めている点や、かのジョージソロスが米国株式と連動するETFのプットの買いに動いているといった情報などを勘案すると、どこまで大きなものになるかは別として株価が利上げよりも先に下落する可能性も考えておく必要があります。

米国の株価下落は、日銀のETF買いで下げもしないが上げもしない典型的な管理膠着相場となっている日系平均の下落を誘うことになり、米国株安→日経平均株安→ドル安円高というスパイラルへ入り込むことに相当な注意が必要になります。

対ユーロではドル高が進んでもドル円はドル高にならない可能性がかなり高いといえる状況です。

そもそも8月25日、26日と日銀は連続して707億円のETF買いを行っていますが、イエレン講演待ちとはいいながら相場は驚くほど薄商いで、しかも日銀がETFを買ってもずるずる下落する始末で、管理相場自体も危ういところにさしかかってきています。

金利上昇を警告しはじめたグリーンスパン

ところでジャクソンホールと並行して、元FRG議長のグリーンスパンがブルームバーグのインタビューに答え、金利が近く、急速に上昇し始めるだろうと予想し、市場の関心を集めています。

これはブルームバーグラジオに出演してインタビューに答えたもので、金利は上昇し始めるはずで、そうなった場合は、その速さで我々を驚かす可能性があると発言したことが注目されています。

なにしろFRB議長経験者が金利の上昇を口にしたわけですから、もしこれが現実のものになった場合には、低金利でインフレが起こらなかったからこそ成立していた中央銀行バブルは完全に崩壊することになってしまいます。とりわけ日銀の政策は低金利であるが故に成立しているものだけに、これが現実のものになった場合には相当な市場へのインパクトを覚悟することになります。

どうも市場では有力な人物がかなりネガティブな発言に終始するようになっており、どこまでが真実かはまったく判断がつきませんが、少なくとも市場で成功を収めてきた人物の多くが足元の相場状況に違和感を感じ始めていることだけは確かで巨大地震の前にナマズが跳ねたとか野鳥が大騒ぎしたといって超常現象を彷彿とさせられます。

実際に相場の大幅下落などが起こるかどうかは別としても一定の備えだけはしておきたいところです。

9月のきわめつけは日銀政策決定会合

9月相場は初旬から異変が起きる可能性もありますが、それを別にすれば最大のポイントとなるのが9月21日の日銀の政策決定会合です。

同日(厳密には日本時間翌日の朝3時)にはFOMCの結果発表ということで、だれがこうしたスケジュールを決定したのか知りませんが、相当な大揺れ相場になることだけは間違いなさそうです。

特に日銀の政策決定会合における緩和措置の検証と見直しについては、黒田総裁がさらなる緩和もありうるという発言を額面通り受け取って国内勢は証券業界を中心にさらなる緩和期待を高めていますが、海外勢は緩和をやめるとは言えないまでも、実質的な後退感を醸成させることになるのではないかとかなりネガティブな見方を強くもっており、発表される内容がどうであれ、市場が後退を強く意識すれば株も為替もここ数回の会合後と同様に大きく売り込まれる結果になるリスクはかなり高まりつつあるといえます。

加えて、すでに国内の株式市場では日銀のETF買いをめぐって、想像以上に相場状況がおかしくなりつつあり、日銀のPKO頼みだけで相場が上下し、しかもまったく大きく上がらない展開に、海外の投資家がまったく興味を示さなくなっている点も非常に気になるところです。

これまでの株と為替の相関関係から言えば、株価は現状でほぼ1500円程度無理やり下駄を履いている勘定で、日銀のPKOをめぐる失望売りがさらなる売りを誘発するような事態になれば、簡単に1500円程度の相場下落を示現させることにもなるため、為替相場にとっては日銀政策決定会合をめぐる株価の動向も非常に気になります。

9月にドル円で利益を上げるなら徹底した戻り売り

2016年のドル円はすでに年初から半年足らずで22円もの値幅を記録しており、過去10年程度の平均15円強からは明らかに大きくその幅を広げています。

常識的に考えれば、ここから下値の余地はそれほど大きなものが考えられませんし、常に為替介入のリスクも感じるところとなりますが、足元の相場状況を見る限り上値を大きく戻すよりは下値を広げる可能性のほうがはるかに高く、昨年の最高値の125円台中盤から2011年の最安値である75円レベルを引いた線の61.8%戻りとなる95円弱までは、今年の下値になりうることを意識しておきたいところです。

100円台からすればもはや目と鼻の先ですから、さらにオーバーシュート気味に下値を広げる可能性すら高まっているといえます。
したがって、安易なレベル感ではなくチャートで確証をとりながら、戻り高値をしっかり売って下落時には実現益を確保しながら売買していくことが9月相場の成功には求められます。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。