2015年末のFRB利上げから始まったドル安相場

2015年12月のFOMCにおける0.25%のたった1回の利上げから世界の市場の流れが大きく変わり、2ヶ月間ほどの相場は大荒れに荒れてしまうこととなりました。

相場の流れは昨年よりもほぼ1ヶ月以上早いペースで推移しており、しかも上げでも下げでも両方相場に参加したプレーヤーが大きく痛んでしまったことから、市場参加者が極端に減少する傾向にあり、そのことが逆に相場を上下に動かす原動力になってしまっているともいえるのです。どうやら市場ではこの段階を絶好の買いの好機を見る向きと、さらなる下落に向けて戻り売り一本で立ち向かおうとする向きが存在するように見れらますが、ファンダメンタルズだけではなく、テクニカル分析から相場を眺めてみると、ひとつだけはっきりしていることは2016年は完全にドル安の動きが展開しているといえることです。

FRBの利上げの折込見込みは大幅に後退し極めて限定的な状況に

昨年末の段階ではFRBの利上げは年間で4回、計最低でも1%に到達するものと市場では判断されていましたが、その後の相場の状況、並びにイエレン議会証言、各連銀総裁の発言などを総合してみますと、3月の利上げはなし、12月まで+0.25%の利上げ折込度はCMEのFed watch Toolを見るとたった33.9%ということで、2016年は米国利上げ=日米金利差からドル高という想定がまったく崩れることになっていまい、他の通貨でもドル独歩高、新興国株市場の大幅下落、通貨大幅安と見られていた相場がそういう動きになっていないことが明確になりはじめています。

※Fed watch 12月
20160219_02

むしろドルはあらゆる通貨に対してドル安に推移しはじめており、ドルインデックスで見ても97レベルが逆にかなり重たい状況となってきていることがわかります。

つまり利上げ=ドル高という基本的な発想が完全に崩れており、これをベースに市場を見ると大きく読み間違えることがはっきりしてきていることがわかります。そもそも昨年100を超えたレベルというのはどんどん上昇するものではなく、かなり上限であったことがわかる状況です。

※ドルインデックス
20160219_03

株式市場は新興国よりもQE実施国が売られる市場へ転換

株式市場にも大きな変化が見られるようになっています。

米国の利上げ後は新興国からより資金の流出を進むと見られていましたが、確かに中国からは急激な資金流出が1ヵ月で10兆円単位という凄まじい勢いで進んでいるものの、それ以外の新興国は意外にも株式相場は比較的落ち着いた状態で、むしろ日本やドイツDAXあたりのほうが積極的に売り込まれる状況となっているのです。もちろんヘッジファンドの売りが加速していることがその背景にはありますが、中央銀行が手心を加えて下値を支える不自然な相場状況が続いた結果、もはや中央銀行が同様の手立てを継続できないと見た市場が、世界でもっとも量的金融緩和でかさ上げされてきた日本やドイツの株式市場をターゲットにして売りに回っているということであり、とくに日経平均はこうした官製相場の脆弱な状況を見抜かれてしまっているというのが正直なところといえます。

レイダリオが言う悪循環が世界的にはじまってしまった可能性

世界最大のヘッジファンドでグローバルマクロの仕組みの担い手として注目されるブリッジーウォーターアソシエイツのCEOであるレイダリオが昨年から指摘しているとおり、リーマン危機以降債務残高がピークとなったことから不況によって金利はゼロになり、FRBが積極的に金融緩和を実施し市中に金をばら撒いたことから昨年まではリスク資産も株式市場もセオリーどおり上昇することとなりましたが、1937年同様中央銀行がたった0.25%という金利の上昇で引き締めに乗り出した途端に様子がおかしくなりはじめており、1937年以降起こった悪循環のボタンを押してしまった可能性が極めて高くなっています。

この悪循環の仕組みはレイダリオが作った経済の仕組みのビデオを見ますと非常によくわかります。

日経平均の戻りも為替次第

日経平均も高速取引とアルゴリズムの独壇場の様相を呈しており、毎日実に大きな上下動を繰り返していますが、その中でも徐々に下向きの動きをとろうとしている状況です。

一旦の戻りがどこまででるかは、為替次第の状況となってきていますが、既にドル円は黒田ラインやトヨタの為替水準と呼ばれた115円すらもまともに戻せない状況であり、3月にFRBが利上げ延期、ECBと日銀が覚悟の追加緩和に踏み切ったとしても本当に118円以上の水準に戻るのかどうかかなり怪しい状況になってきつつあります。ドル円の20ヶ月移動平均、200日移動平均を見ても、明らかに下方向を示唆しており、このどちらの線の下に相場があっても上昇はおぼつかないのが実情となってきています。足元では徐々に二番底を試しに行く動きが継続しており、為替も株もシンクロして再度一定レベルの下落を3月までに示現させてりまうことが危惧されます。

※ドル円20ヶ月移動平均最新
20160219_04

※ドル円日足200日移動平均線最新
20160219_05

ドル円だけで考えれば春先に向けて100円方向は不可避の状況か

主要なテクニカルチャートを見る限り、よほどの世界的な主要国連携による経済政策や財政政策などが実行されない限り、少なくともドル円はさらなる円高方向への動きが加速することはほぼ間違いないほど下落サインが点灯している状態にあります。

他の通貨との相対的関係がありますので、絶対値として105円とか100円という言い方をするのはかなり難しいものがありますが、1月からの下落が早すぎた関係で日柄調整はあるものの110円を切るところまでは容易に到達することが考えられ、ここが切れると106円レベル、さらに絶対サポートラインともいえる102円まで届く可能性がかなり高いといえます。

このレベルに到達したときに日経平均がいったいいくらを示現するのか考えると恐ろしくなりますが、これが今まさに視野に入ってきつつあるということなのです。

もともと金融抑圧で無理やり引き上げた相場だけに剥落すれば下げもきつくなる

景気回復の合言葉であるかのようにあらゆる報道の枕詞に使われてきたのがアベノミクスですが、実態は3本の矢などがもてはやされたものの、日銀が行った金融抑圧政策により、株価を人為的に引き上げ、為替を同様に人為的に切下げたこと以外明確に行われたことは何一つありませんから、この中央銀行主体の仕手戦のような状況が解消してしまえば、無理やり底上げした部分がすべて剥落してしまってもおかしくはないといえます。

すでに黒田バズーカ2のレベルまでは完全に株価は全戻ししていますので、為替も現状でこの当時の相場レベルであった106円近辺まで下落しても何の不思議もない状況です。

これに欧州で危惧されている55兆ユーロというドイツのGDPの20倍を上回るドイツ銀行のデリバティブの破綻などが現実のものになったり、中国が耐え切れずに20%以上の人民元の切り下げに踏み切った場合にはアベノミクスの起点レベルを超えて下落しても驚くべきものではなくなってきてしまっています。

まとめとして、昨年多くのトレーダーがイメージした、「今年はドル高」というのは既に幻想になってきているということです。

この発想で相場の戻りを期待していますと必ず手痛い損失を被ることになるのはもはや間違いありません。万が一相場が大きくこのまま戻して上昇に転じることにならば不幸中の幸いですが、この流れは大きな下落につながる可能性のほうを疑ったほうが今年は少なくとも相場で稼げそうな雰囲気です。

現実にこ2ヶ月は戻り売りがことごとく利益を創出してくれています。

\ついに完成/
FX三種の神器

「なぜこれが無料?」という声多数。
一撃100pipsは当たり前、初心者が迷わない唯一のツール&トレードマニュアル(PDF 32P)

さらにコアな情報をゲット
ブログ公式LINE@

ブログでは言えない稼げる投資情報を複数持っています。ご興味のある方はLINEで♪

1 個のコメント

  • いつも的確な情報をありがとうございます。
    ローマ法王様がよくテレビで見受けられます。
    世界平和の為に仕事をしてくれていると願ってます。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    ABOUTこの記事をかいた人

    PN 今市 太郎

    外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。