米国トランプ政権が現実味を帯びてきている要因とは!?

7月18日の共和党全国大会を前に、まさかのドナルドトランプ氏が共和党の統一候補になる公算が俄然高まりつつあります。
選挙戦の当初は予備選挙で消えていく泡沫候補としか認識されていなかったドナルドトランプ氏ですが、いよいよトランプ政権の誕生による市場へのインパクトを本格的に考えなくてはならない時期が到来しているようです。

張子の虎かゲームチェンジャーなのか?

トランプ候補の発言は常にエキセントリックで自らのマーケティングプロモーションのために口にしているに過ぎず、現実に大統領になればオーソドックスな人物に戻るとする説と、そのまま突っ走り大きなゲームチェンジャーとなることから、金融市場をはじめとして世界はパニックに陥るという説が交錯し、現状でそれを見極めることは事実上できない状況に陥りつつあります。

しかし、考えてみればどこかの国にも憲法改正命で選挙のためならなんでもやらかそそうな首相や、選挙前まではインテリ知識人だったはずなのに都知事になった途端に税金使い放題の稚拙な知事など箇条書きにしてみればトランプ氏と大差ない人物が右往左往しているわけですから、米国だけを攻められないのが実際のところで、こうしてみれば米国民の意向でトランプ政権が誕生してもおかしくない状況にさしかかってきていると見るべきなのでしょう。

オバマ政権に対する大きな失望がトランプ支持を作り出している

西海岸に住むアングロサクソンの友人がこんなことを口走っていたのを思い出します。

オバマが大統領になったときチェンジが現実のものになると本当に期待したが始まってみればただの黒人大統領が普通の政治をしただけで、実は戦争もたくさん行い、なんら変化は無かった。そして2016年新しい大統領に変わり、彼はただの黒人へと戻っていくと・・

日本でもオバマ似のお笑い芸人がYes We canとChangeを連呼していましたが、いまやこの言葉を聴く機会もなく、そっくりお笑い芸人も見かけなくなりました。
結局オバマ政治に対する大きな期待とその後の予想をはるかに超える失望感がトランプ支持を生み出していることは間違いありません。

つまり、今の政権への失望感が大きければ大きいほど米国民は変化を求めてトランプ支持に動くことになろとしているのです。ある意味で民主党政権にかなりの責任のある話といえます。

変わる米国民

アメリカ国民といえばサブプライムローンでも顕在化したように持ち家を手に入れることがまずアメリカンドリームの入り口と言われてきましたが、日本よりも数段住宅を手に入れやすい中にあっても、実は持ち家比率はどんどん低下しており、いまや60%台前半にまで落ち込む状況となっています。

※持ち家比率推移 出典:WSJ.com
20160512_02

また、貯蓄率にも変動があり、自宅の価格が上がれば含み利益で借金をしまくるかつての米国民の姿はそこにはなく、貯蓄率自体は日本を上回るという変貌ぶりなのです。

すでに多くのアメリカンドリームが消えて亡くなろうとするときに、トランプ候補のような新たなナショナリズムを煽動する発言は、中間層が消えてなくなり一握りの大金持ちと下層の国民だけで構成される米国にとっては、代わり映えのしないトラッドな富裕階級層のクリントン女史を選択するよりもより心地よいものとなっていることはどうやら間違いありません。

ウォール街の反応にも徐々に変化が

今年1月トランプ氏はウォール街への課税を名言して物議をかもしました。

私はウォール街の逃げ得を許すつもりはない。ウォール街はとてつもない問題を引き起こした。われわれはウォール街に税を課すことになろう

と述べたのがその概要ですが、これまでトランプ政権誕生をかなり嫌気してきたウォール街にもそれなりの支持者が現れ、ある意味ではクリントン政権よりましなのでといった論調も示現しはじめているのが実情のようです。このあたりのセンチメントの変化は米国民ではないだけによくわからないものがありますが、かなりエキセントリックな発言を繰返すトランプ氏でも変化があったほうがまだマシという意識がここでも働き始めていることを感じます。

新債券王ガンドラックの味方が面白い

トランプ氏共和党統一候補濃厚という報道を受けて真っ先に反応したのが新債券王として名高いダブルラインキャピタルCIO(チーフインベストメントオフィサー)を勤めるジェフリーガンドラック氏です。

彼はアイラ・ソーン投資カンファレンスの席上、トランプ氏が次期米大統領に就任した場合に備えるべきであると呼びかけトランプ政権の現実味を強調しています。ガンドラック氏の発言では、トランプ政権になった場合、レーガン政権に似た製作を取るのではないかと予測を出しており、具体的には様々なインフラ投資で債務を増やす政策に打って出るのではないかという見方と示しています。
有権者は知っている嫌いなものよりも知らないものを好むとしており、ガンドラック氏はクリントン、サンダース候補ともにかなり低い評価を下しているのが目立ちます。

また、同氏は米国は大胆な債務拡大に踏み出すと想定しており、トランプ政権は1960年代に似た状況となることから軍拡、インフラ支出に重点がおかれることを想定しています。これにより米国の財政は大幅な赤字に陥ることは間違いないようで債務をてこに好景気を作る社会がアメリカに到来しそうな状況です。

トランプ候補の事業というのはこれまでを見ていると長い間借金を重ねて運営されており、そのためにいくつもの会社を潰していて、トランプが大統領になればこのスキームを国レベルで展開する可能性が高いと見ているのがガンドラック氏なのです。

トランプが大統領になれば、FRB利上げは頓挫し、イエレン議長は交代となり、結果として金と債券が買われることになるとも彼は予想しているようです。

ガンドラック氏は、トランプ政権が誕生すればレーガン政権に似た政策対応をとることになるため一時的に米国のGDPは嵩上げされることになると見ているようで、上場投資信託(ETF)を利用した国益下部のショートと不動産投資信託REITのロングを勧めている点が興味深いポイントとなっています。

トランプ政権誕生でも米国金融市場が冷静ならば世界的なパニックは回避か?

当初、トランプ政権が誕生することになれば株も為替もパニック売りになるのではといったかなり悲観的な動きが想定され、7月18日の共和党大会で同氏が統一候補になった時点からドルが売られる公算が高いという話もでてきていましたが、いよいよトランプ候補確実となってきていてもこれを材料にして一方的にドルが売られる事態にはまだ陥っていません。

ここからは現実に起きてみないとわからないことですが、ウォール街も冷静に対応し、株価も大きく下げることがなければ11月の大統領選挙にむけてもパニック売りにならない可能性も高まっているといえます。

まさに米国市場の反応次第でリスクが世界に飛び火するかどうかが決まるといってもいいでしょう。

1980年代、ドナルドレーガン氏が大統領になったときも本当に俳優が大統領をこなせるのかという批判が高まった時期があったようですが、本人の資質がどれだけあったのかはもはやわかりませんが、彼は少なくとも強いアメリカを演出する大統領を演じきることはできています。

すべての決定権限は大統領に集中していると思われがちなのがアメリカですが、実は周辺に存在する政策スタッフにより緻密に組み上げられている部分が大きく、実際にトランプ政権になってみると意外にオーソドックスな方向に戻る可能性も残されています。

この大統領選挙の顛末はまだこれからということになりますが、米国民が政治に飽き飽きしており、大きな変化を求めているということだけは紛れもない真実であり、それに沿った変化が現実のものになる可能性は高まっています。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。