東芝株が「まだ」買えない4つの理由

2015年5月8日、東芝から第三者委員会設置の発表がありました。
東芝の決算の金額が大きかったことに対して、修正の可能性もあり得るという判断をした東京証券取引所は、第三者委員会の設置が決定しました。

過去の大きな事例で思い出すのは、オリンパスの不正会計疑惑問題です。
オリンパスは、バブル期に赤字決算を子会社に付け替えたことによって、「飛ばし」疑惑が浮上したのです。

まだ日本のバブル崩壊前後は、金融の会計決算に対して国際ルールによる会計基準がなかったため、当時はその決算が認められたと記憶をしています。

しかし金融危機を経て、国際的な会計基準の見直しをせまられることとなりました。
当然ながら、オリンパスも国際基準に合わせる必要がありましたが、決算発表の際に過去の損失との整合性を合わせるため、長期間にわたって粉飾決算を続けていました。
それが表面化した結果、株価は暴落したのです。

当時のマスコミはオリンパスが会社存続の危機と報道をしましたが、極めて扇動的な報道でした。
実際に、オリンパスは今も存続しています。

今回の東芝の問題に関しては、オリンパスほど悪質ではないといえるでしょう。
しかしながら、業績予想に対しては甚大な影響が出るため、東京証券取引所の指導によって第三者委員会を設置し、なぜこのような事態が起きたのかを調査することになったのです。

東芝の今後は安泰?

東芝というと、世界的な有名メーカーです。
その資産規模と売上を考えれば、倒産や民事再生となる可能性は低いと思われます。

万が一、経営再建や民事再生となっても、ホワイトエンジェルのような支援企業が出てくる可能性もあります。

また、国策企業という側面も加味するべきでしょう。
東芝は数年前にアメリカの原子力大手のウェスティングハウスを買収しており、それが日本政府の原発輸出計画と相まって、実質的に国策企業であるという見方をすることができます。

もちろん、今回のこの事件が業績に与える影響は甚大であるため、一時的に株価が急落しています。

この急落を受けて東芝株は買いだと判断する根拠は多分にありますが、果たして買うならば時期はいつごろが適当なのでしょうか。

東芝が今現在、買えない理由

色々な点を検証すると、東芝株を買うのはもう少し見合わせた方がよさそうです。
これは、今回の第三者委員会の発足が起こった理由が不透明だからにほかなりません。

この決算の修正は東芝側からの提案でしたが、その金額が大きすぎたため、証券取引所から第三者委員会が設置されることになりました。

この流れをみると、決算の下方修正はオリンパスのように内部告発によって露見したのではなく、東芝が自発的に発表をしたものであることにある程度の安心感を抱くことができます。

しかし、なぜ東芝が下方修正を自主発表したのか、その理由がいまだ不明です。
このことから、株式市場は業績悪化ということを織り込んで暴落をしているのです。

したがって、今はまだ買うにはやや早く、もう少し自体が明瞭化してから行動したほうがよいでしょう。
また、買いを控えたほうがよいという分析結果も後述します。

東芝はなぜ買いか

投資家の中には、「バーゲンハンター」と言われる人々がいます。
これは、一般大衆やマスコミが「倒産する」と騒いでいるものの、実際につぶれる可能性が低い会社を狙って買う投資家のことです。

バーゲンハンターたちは、おそらく東芝も必ず買おうと意気込んでいることでしょう。

この購買意欲には、冷静に考えればもっともな根拠があります。
それは、東芝は国策企業であるため、倒産する可能性が極めて低いという事です。

そうであれば、いつ買うかということがポイントとなります。

タイミングを計るための一つの方法にテクニカルアプローチがありますので、それを紹介しておきましょう。

皆さんは買い残、売り残という言葉はご存知でしょうか。
これは、信用取引で株式投資を行う際に必要となる知識です。

買い残、売り残

買い残(買残)とは、信用買い残のことです。信用取引によって買い付けたものがまだ決済(お金の返済)されずに残っている状態であり、借金をして株を買うわけですから、『株価が上がることを期待している投資家が多い』ことが読み取れます。

売り残(売残)とは、信用売り残のことで“空売り(からうり)”ともよばれます。信用売りされたまま、まだ決済されずに残っている状態です。空売りでは株価が下がる時に利益を出すことができますから、売り残が多いときというのは、『株価が下がることを期待している投資家が多い』ことが読み取れます。
※出典 http://kabukiso.com/idiom/kaiurizan.html

第三者委員会の設置が公表される前における東芝の信用残の買いは、

2015/5/7の時点

3154万株買い残
223万株売り残

終値 481.6円

となっています。

2015/5/25では、

6579万株買い残
1024万株売り残

引け値409.9円

この5/7以前の2015年の最安値は461円になります。

つまり、5/7以前に残っている買い残の平均値は、どうみても平均値461円以上になることがわかります。
しかし、5/25には6579万株に買い残が膨れ上がっているのです。

つまり、6579万株-3154万株=3425万株は、現在の株価近辺の買い値になります。

第三者委員会の設置前と、設置後の買い残はほぼ同数と仮定すると、買い方の平均値は440円にざっくりとした計算になります。

現在の株価を410円とすると建て玉平均で30円引かれているのです。

売り方は、設置後に売り残が801万株売り残を増やしています。
この売り方の平均値をざっくりと加重平均で計算をすると、410円くらいの建て玉平均になります。

売り方が強い今どうすべきか

ここまで議論を進めたうえで、売り方と買い方の勢力どちらが強いかを考えると、売り方が強いことが分かります。

なぜならば、買い方は平均440円で30円の引かされるのに対し、 売り方は平均410円で差し引きゼロだからです。

このことから、買い方のほうが弱っていることがわかります。

マーケットは弱い人の味方はしてくれず、ほとんどの場合は強い人の味方をします。

このような状態を「売り方のローテーションが効いている」と言います。
他の一般的な上場銘柄では、信用残からの見地では買い方のローテーションが効いています。

225銘柄の主要株を見ても買いすぎであることが窺えます。
この状態では、下がるときは一気にさがると言ってよいでしょう。

したがって、現在東芝株を保有しているならば、大幅な下落を避けるために売ってしまい、買い残がほとんどなくなったとき、もしくは買い残と売り残の数が同じ量になった状態か、もしくは買い方の整理がついたときに現物で東芝株を買うのが賢明でしょう。

このような戦略は多くの投資家がやっていることなので、知らなかった人はこれを機に覚えておくと良いでしょう。

東芝を買う水準は?

現時点では、内部要因がどう変化をするかはわかりません。
しかし、買うとすれば300円の前半か300円割れくらいが妥当ではないでしょうか。

今の東芝株は戻り期待があるかもしれませんが、現在の内部要因ではおそらく戻ればしつこく売られるでしょう。
いい材料は第三者委員会が解散するまでは期待できませんし、225銘柄になりますので少しでも225が売られれば、東芝株はそれ以上に売られると予想されます。

この第三者委員会で少しでも悪い材料があれば、東芝株はすぐに売られてしまう状態にあるのです。
つまり、この内部要因というものが価格の決定権をほとんど握っていると言ってもいいでしょう。

東芝株に隠れた財務不安銘柄

最後に、東芝株に似たような銘柄を探してみると、重電メーカー等がそれにあたるでしょう。

重電メーカーの代表的な企業としては、日立製作所等が挙げられます。

東芝のように、財務に関して同じような不安が出る可能性は否定できません。
東芝にしても会計基準の重要性は認識をしていると思いますし、またそのルールを知っているから公表したのでしょう。

オリンパスがバブル崩壊後20年経過してから露見するように、そのような可能性を持った会社はまだたくさんあると思います。

まとめ

  1. 東芝の第三者委員会の設置はまだ内容は不明瞭であるものの、業績の下方修正は確定している
  2. 東芝の資産規模等のバランスをみると、この程度のことでは倒産や民事再生送りはない。買うタイミングを見極めることが重要
  3. かつて、大手会社が倒産するはずもないのに、マスコミの報道によって倒産をすると勘違いした投資家が投げ売りをした典型例とマッチする
  4. 内部要因をみるとまだまだ下振れリスクのほうが高い

内部要因では少しでも悪材料がでれば一気に売られる可能性が非常に高いことに注意しましょう。
またこの悪材料は、東芝が225銘柄であることから、日本経済での悪材料でも東芝単体の悪材料でも、同じ重電メーカーの悪材料でも売られる可能性が高まることも忘れてはいけません。

以上の理由によって、今は買えないがもっと安くなれば積極的に買ってもいいという判断が適切と思われます。

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