12月まで利上げなしと判断した短期投機筋はリスクオン戦略に方針変更か?

10月8日(日本時間では9日午前3時)に公表された9月のFOMC議事録では、もともと利上げ賛成と反対が僅差の状況と見られて来ましたが、その内容は必ずしもそうではなく、FOMC以降イエレン議長の体調がすぐれず、講演会で脱水症状になったことなどを見た短期投機筋が少なくとも12月までは利上げなしと判断したようで、ここへきていきなり相場が買いあがるという俄かリスクオン大会が展開されはじめています。

1.そもそも全文公開されないFOMC議事録

FOMC議事録は、各政策決定日の3週間後(夏時間:日本時間午前3時、冬時間:日本時間午前4時)に公表されることになっており、9月分は今月9日の午前3時に開示されましたが、この議事録は既にこれまで作成に関与してきた複数の人物が証言しているように、事務局でまとめたものをFRBメンバーがチェックし、最終的に議長判断で加筆修正し、都合の悪いところはカットされていることがわかっています。
実際の詳細議事録は5年後に全文開示されることになっていますので、それまではこのデフォルメ版が通用するものになっているのです。
実際まったく事実と異なることが書いてあるわけではないようですが、印象を操作していることだけは間違いないようで、素人が読んでも事実はよくわからないという話が随所から伝わってくる状況となっています。

2.FRBの計量経済モデルのコンピュータ解析結果は利上げGOになっていない?

イエレン議長が、FRBの政策決定のためにコンピュータで大量の経済情報を解析するFRB独自の最適化分析モデルを利用していることは有名ですが、議長就任前の2013年末段階ではこのコンピュータのモデルは利上げ時期を2017年としていたようで、最近の経済指標の悪化を考えれば当然利上げ時期の後ずれを示唆し続けているのではないかといった憶測が飛び交いはじめています。
実際、迂闊に利上げ時期だけ口走ってしまったものの、上げるに上げられなくなってしまったイエレン議長は、体調異変に陥っているという見方も強く、ゴールドマンサックスのアナリストは、利上げは2017年までありえないというレポートを開示して話題になっています。

3.人の弱みに付け込むヘッジファンド勢がこの状況を見逃すはずはない

ロイターの直近の報道によりますと、2015年のヘッジファンド勢の業績は、2008年のリーマンショック以来の最悪の年になっているようで、それでも6月ごろまでは年間平均で3.7%程度の利益が確保されていたにも係わらず、8月の暴落に続き米国を中心とした市場での9月のバイオ株の下落で、かなりのファンドが二桁の損失を被っているという話が飛び交いはじめています。
このままでは、ファンドマネージャーは職を失い、ヘッジファンド自身も解散を余儀なくされる状況にあることから、11月末ないし12月の決算までなんとか各社ともに利益回復をはかろうとしているのは間違いない状況です。

FRBの利上げは少なくとも12月まではありえないと判断したこうしたヘッジファンド勢は、9日の相場から徐々にリスクオンで、あらゆる金融市場で買い戻しに動き始めていることがわかってきています。

4.12月までHF勢は買い上げで利益積み増しか?

9月末の講演会で、脱水症状になったイエレン議長を見て、短期投機筋はとにかくイエレン議長がかなり追い詰められていると判断したようで、この調子ならばまず12月までは絶対利上げはないと見て、相場を買い上げる動きをはじめているというのが現状の相場の動きに現れはじめているようです。

もちろん、誰もがリスクオン相場など長く続かないことは承知のうえの動きと思われますが、とにかく今期の利益を少しでも回復させるために、売りよりも買い向かいで12月まで利益を積み増そうというのがヘッジファンド勢の断末魔の戦略となってきているようです。

実際、売り専門の投機筋も一旦様子をみはじめている状況のようで、一体どこで反対売買がでてくることになるのかの判断はかなり難しくなりますが、少なくとも10月一杯はこうした動きが継続する可能性もでてきているといえます。

5.中国の相場次第という不透明要因も

国慶節でお休みの続いた中国市場の相場は、連休明け静かなスタートを切っていますが、年明けから新5ヵ年計画がスタートすることから、年末まではなんとか数字的な成果に格好をつけるのではないかという見方も強まっています。

しかし、中国人民銀行はすでにバブルが破裂したことを口にしており、一説に400兆円以上といわれた中国の外貨準備は、ほとんど借金だらけで残っていないのではないかという恐ろしい観測も出始めており、政権は取り繕いたくても実態がそれを許さない可能性もあり、12月まで何が飛び出してくるのか非常に微妙な状況となっていることは言うまでもありません。

6.10月末に買っても12月末で一旦終了という可能性も想定すべき

例年、10月末のハロウィンの時期に株も為替も買って4月末ないし5月に売るのが効率的な循環売買といわれてきていますが、今年の場合、12月にラストチャンスとばかりにFRBが無理やり利上げを行っておしまいにする可能性もまだ残されており、利上げが実施されれば確実に株価は下落し、ドル円もその段階がピークになり、下落局面の向かう可能性は十分にあるといえます。

したがって、今回短期投機筋が画策するように年末買い上げの動きについていくのであれば、年末までの段階で一定の利益の出た部分については、確実に利益確定をしておく必要もありそうで、すべてがバイ&ホールドでは済まない可能性もでてきています。

このあたりは、実に難しい判断を迫られることになりそうですが、ヘッジファンドなどの買い上げはかならず反対売買になってもどってきますので、くれぐれも売り損ねることのないようにすることが必要となりそうです。

7.VIX指数も平時に戻りチャートも機能回復を示現

ここへ来て、ずっと高い数値を継続してきたVIX指数も下落してきており、それにともなって日経ボラティリティインデックスも低下してきたことから、やってとチャートが機能しはじめるようになってきています。
まだ過信は禁物ではありますが、オシレーター系を含めて下値でエントリーが可能となってきていますから、12月まではこの相場にのってついていくというのも重要な選択肢になりそうです。

ただし、相変わらず何が起こるかわからないのが相場ですから、証拠金の規模に合わせてしっかりストップロスを置くことで無闇に証拠金を減らさないという努力を継続させることは言うまでもありません。

8.日銀の緩和期待が剥落した場合ドル円だけ別方向に動くことも想定しておくべき

FRBの利上げとともに期待が高まっているのが日銀の追加緩和期待です。

10月7日の政策決定会合ではさすがに何も発表になりませんでしたが、ETFの追加買い入れ予算は枯渇寸前であり、このまま放置すれば一定以上の失望売りが出る可能性が残されています。
したかって、ヘッジファンド勢の短期買い上げ戦略も、10月30日の日銀の政策決定会合次第では、いきなり反転売り浴びせになることは十分ありえる事態であり、突然流れが変わることも想定しておく必要があります。

日経平均、ドル円ともに、他の相場から考えれば夏場から大きく痛んできていないだけに売りには十分使える状況であるところも気になるところです。
いずれにしてもこうした相場の動きは、ファンダメンタルズに裏打ちされたものではないため、いつ動きがひっくり返っても決して不思議ではありません。

常に過信しすぎず、また欲張らずに相場についていく注意深さが求められる状況といえます。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。