投資初心者必見!債券と株式の違い、証券分類の基礎知識まとめ

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2016060701

証券には、大きく分けると債券株式に分けられる。

この中で、債券には社債国債外債などがあり、株式には普通株優先株がある。

こうした証券を分類するにあたって、最も基本となるのが法律投資上の性質による分類である。
例えば、債券の保有者は元利に対して一定の優先請求権を持っているのに対し、株式の保有者にはそれがないためリスクが高いものの、会社の利益の分配を受けることができる。これによれば、債券は安全性が大きく、株式には大きなリスクが伴う。このように、法律的な立場と投資上の性質によって分類がなされる。

ベンジャミン・グレアムが投資理論の構築に乗り出す以前は、現在の分類とは異なる分類がなされていた。グレアムがこれをどのように分類しなおしたか、その背景にはどのような思想があったのか。それを知ることは、証券の分類を正確に理解する一助となろう。

伝統的な分類とグレアムの批判

グレアムが投資理論を構築する以前、伝統的な分類が幅を利かせていたが、グレアムはそれに反対していた。例えば、以下のような反論があった。

優先株と普通株を一括した分類

伝統的な分類では、優先株と普通株を一括して分類していた。しかし、グレアムはこれに対し、優先株は債券のカテゴリーに分類すべきであると主張した。

これはなぜかと言えば、通常投資家が優先株に投資する場合には、キャピタルゲインを求めて投資する場合もあるが、それ以上に確定利息と元本の安全性を求めて購入しているからである。

もしキャピタルゲインを求めて優先株を購入するならば、それはおかしな話だ。本当に値上がりを期待しているならば、普通株に投資した方が良いからである。

また、社債の保有者はその会社の一部を保有しているとか、自分がその会社のパートナーであるといった意識はなく、パートナーの利益に優先する請求権の保有者という位置づけである。

優先株の保有者は形式的にはパートナーであるかもしれないが、優先株への投資に期待するものを考えれば明らかに債券保有者と同類である。

債券と安全性の同一視

債券と株式を区別するにあたっては、安全性が重視される。

一般的には債券は安全性が高く、株式はリスクが大きいため、その点で区別ができるということである。しかし、伝統的な分類では、この分類によって債券と安全性を同一視してしまっていた。

投資家は「債券」と聞けば、すなわち損失に対する特別な保証があり、損失を被らない証券であるかのように錯覚してしまった。グレアムはここにも疑問を投げかける。

債券が株式に対して損失を被りにくいのは間違いないことであるが、債券価格が暴落して大きな損失となることもある。平均的な債券は平均的な株式と比較して高い安全性が保障されているというだけのことであり、絶対的な安全性を持っているわけではない。

このことに関して、グレアムは以下のように言っている。

「証券の安全性を保障しているのは、企業の(元利返済の)義務感でもなければ、デフォルトという事態における債券保有者の法律的な救済策でもない。その証券の安全性とは、債務者である当該発行会社の元利返済能力そのものであり、安全性の度合いはその能力によって100%決まる」

これに従えば、資産が乏しい企業や収益力がない企業の債券は価値がないということになる。そのような企業の株式は魅力がないと判断する投資家も、債券となると魅力を感じてしまうことがあるが、それは間違いなのだ。また、同様の理由から新興企業の債券も安全性が低く、魅力がない。

このことに関して、優先請求権が安全性の保証になっていると考える投資家もいるだろう。しかし、それも間違いである。このことは、債券について書く際に詳しく述べる。ここでは、債券と株式の分類における安全性の正しい捉え方の問題である。

証券の特徴が分かりにくい

このほか、債券、優先株、普通株の三種類に分類する伝統的な分類法の問題点として、これらの名称が証券の特徴を正確に表していないということがある。
証券の特徴をまとめると以下のようになる。

1.債券の特徴

  • 一定期日に一定の利息を受け取る権利を持つ
  • 一定期日に一定の元本を償還される権利を持つ
  • 投資した企業の資産や利益に対してそれ以上の権利は持っておらず、議決権もない

2.優先株の特徴

  • 普通株に優先して配当を受け取る権利(普通株に配当がある場合には必ず配当を受けられるが、普通株が無配になった場合には優先配当の有無は取締役会の決定に依る)を持つ
  • 投資した企業の解散に際しては、普通株に優先して元本を受け取る権利を持つ
  • 普通株が持つ議決権を持たない

3.普通株の特徴

  • 債務の返済と優先配当を差し引いた後の利益の比例的な分配を受ける権利を持つ
  • 投資した企業の解散に際しては、優先支払額を差し引いた後に比例的な持ち分を受け取る権利を持つ
  • 取締役の選任などの比例的な議決権を持つ

これら三種類だけならば、名称から特徴を理解することができるのだが、グレアムが証券の分類を検討した時には、変種ともいえる証券もたくさん発行されていた。収益社債、転換社債、転換優先株、ワラント付き社債、ワラント付き優先株、参加的優先株、優先権付き普通株、無議決権普通株など多岐にわたる。

多くの投資家は債券、優先株、普通株だけを投資対象としており、その他の変種の証券には見向きもしないかもしれないが、このような名称からダイレクトに特徴を把握しにくい変種の証券がたくさん出てきた。これらの変種の証券について、証券関連の不祥事が起きた際によく目にする名前だという印象を持つ人もいると思う。事実、これらの証券は独特のユニークな特性を持っているため、事件の発端となりやすいのである。

この流れを受けて、グレアムは新たに証券の分類をすべきと考えたのである。

その分類の基準となるのは、その証券の購入後の一般的な特徴、つまりその証券の購入者や保有者にとって、リスクとリターンがどのようなものかである。これを踏まえながら、新たな分類法を見てみよう。

証券の新たな分類法

グレアムが提案した分類法は以下の通りであり、この分類は現代でも利用されている分類である。

    ①確定利付き証券
    ②変動利付き証券
    A、利益が十分に保証された証券
    B、利益が十分には保証されない証券
    ③普通株

まず①の確定利付き証券であるが、これは将来的な元本価値の変動がかなり小さいという特徴がある。この証券に投資する投資家の最大の関心ごとは元本の安全性であり、安全性を確保しながら確実にインカムゲインを受け取ることを目的としている。優良な債券や優先株がこれに当たる。

次に②の変動利付き証券であるが、これは将来的に元本の変動の可能性を見込んでいるものである。Aでは安全なインカムゲインを求めながらも転換権やその他の優先権を行使することでキャピタルゲインも得ることを期待している。優良な転換社債などがこれに当たる。Bでは損失のリスクがあるものの、そのリスク以上のキャピタルゲインを受けとる可能性があることで補っている。このように書くと、Bの特徴はまるで普通株のようだと思われがちであるが、ここに含まれる証券は下位証券より実質的な優先権を持っているために、ある程度の安全性が保証されていること、また利益のチャンスがあるものの普通株のそれに比べると利益の程度が少ないことなどから、普通株とは異なる。

ただし、①と②の分類にはかなりあいまいなところがある。例えば、それが優良な債券や優先株であっても、かなり低い価格で売られているなどして値上がり益が期待できるならば②に分類されるだろう。また、デフォルトや繰上償還などによって分類が変動することもあると思う。したがって、投資対象を①と②のどちらに分類するかは、投資家の個人的な判断に委ねられる部分も大きい。

最後に③の普通株であるが、これは通常の株式のみを指すのではなく、それが債券でも優先株でも、普通株的な特徴があるものは全て③に分類される。例えば、ある転換社債がかなりの高値で売られていたならば、その社債はその価格に留まることは考えにくく、上昇か下落のどちらかになるだろう。これは普通株的な特徴であり、③に分類される。

まとめ

グレアムの分類によって、証券分類の内容と目的はかなりはっきりしてくる。証券分類の基準は名称にあるのではなく、その証券特有の内容や投資家の見方という実際上の基準に基づくべきなのである。重要なことはその証券の保有者が法律的に要求できるものではなく、その証券を購入した時点で得られるものや、将来的に得られるものを基準にすべきだということだ。

グレアムのこの考え方を身に着ければ、損失から遠ざかることができる。現在でも、様々な金融商品が販売されている。よく分からない名称で、投資した方が良いような雰囲気を醸している。しかし、フタを開けてみると全く投資に値しなかった、そんなことはよくある。

証券会社や銀行などは、そのような証券を様々な宣伝やセールスマンによって売り込んで来るわけだが、証券の分類の基本的な考え方を身に着けていれば、それらを回避することができる。つまり、その名称に騙されるのではなく、その証券を購入することによって何が得られるのか、という事を基準にして考えるのである。

宣伝やセールストークでは「法律で守られているから安心」「保証がついているから安全」などと言ってくることもあるだろう。しかし、法律で守られている権利によって求償したところ、元本の半分も帰ってこなかった、などということもある。

投資の際にはその証券の名称ではなく、自分が何を求めて投資しているのか、その投資によって求めるものが得られるのかを調べ、グレアムの分類のどれに値するのかを確認したうえで投資をすることが重要なのだ。


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