レンジ相場の初期、中期、後期、それぞれのステージの性質と戦い方

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昨年11月からのトランプ相場後、ドル円もユーロドルも主要なイベントを通過してしまうとその先の動きがよくわからない相場展開が続いています。

平たく言えばレンジ相場が継続中ということになるわけですが、終わってみればたいした話ではないのにレンジ相場の中にいるときには様々な思惑や考え方が渦巻いて、実は取引は難しい状況に追い込まれることが多いのも事実で、注意すべきことは想像以上に多いものとなります。

そこで、今回はレンジ相場について考えて見たいと思います。

主要通貨ペアで大きなトレンドがでるのはせいぜい年に2回程度

為替に係わる人間は日常的にトレンドが出たとか出ないといった話をしがちですが、日足、週足などのレベルで考えて特定の主要通貨ペアにトレンドがでるのは年間でもせいぜい2回程度であり、ほとんどの時間帯はトレンドレスのレンジ相場が続くのが実情です。

したがって5分足やら1時間足やらでトレンドがでたといっても、俯瞰してみると大きなレンジ相場の一局面に方向感が強まっただけというケースがほとんどで、狭義の意味でのトレンドとはかなり異なる使い方をしているトレーダーが多いことを示しています。

たとえば、2012年末からはじまったアベノミクス相場は結果的に2015年の6月高値まで継続することとなりましたが、その間には一旦停滞するような場面もあり、日銀が緩和措置を行うたびに明確な上昇トレンドがでるといった動きになったことから、途中でトレンドが切れたのか一休みなのかを判断するのが非常に難しかった時期がありました。

これも後からみればすぐにわかる話ですが、相場が動いている最中には的確に判断するのはなかなか難しいものがありました。

※ドル円週足の推移2012年末から

結果的にはかなり長期のトレンドを形成したわけですが、その真っ最中はどこまでがトレンドなのかを見極めるのもなかなか難しいことがお分かりいただけると思います。

トレンドからレンジに移行する時期は相場が荒れる

※ドル円日足昨年12月からの動き

さて、古い話しをいくらしてもあまり役には立ちませんので直近の相場を見てみることにしたいと思いますが、ドル円の昨年11月からの動きを見てみますと、チャートのように年末までは一貫して上昇し、確実にトレンドを形成したことがわかります。

しかし年明けに一旦118.500円レベルをつけてからは方向感をなくし、日替わりで上げたり下げたりしながら直近の相場レベルである111.500円から115円超レベルへシフトダウンしてきていることがわかります。

このように1月から2月にかけてはトランプ大統領起因で実に様々なことが起きましたから俄かには上昇トレンド相場が終了したとは認識できなかった方も多いと思いますが、結果的には大きくぶれるレンジ相場の初期段階の兆候を見せたことがわかります。

1月後半から2月に入りますとようやく荒いレンジ相場も一旦落ち着きを見せて今の値幅の中で次なる動きを見定めるような時間帯に入ってきていることがわかります。

レンジ相場というのは一定の時間が経過するとそのレンジの幅が非常に判りやすくなるものですが、始まった当初というのは上下の値幅のサンプル数が少ないことから正確な値幅を認識できないという難しさもあることは覚えておく必要があります。

レンジ相場は投機筋主体で上げれば確実に下げ、下げれば上がるを繰り返す

レンジ相場のひとつの大きな特徴といえるのは、方向感がないことから機関投資家などが参入してこないことで、相場は実需と投機筋と個人投資家だけで回す動きになります。

こうした状況では投機筋が作為的に一方向に相場を動かそうとする動きをとることが多くなり、上昇しても一定以上上がらなくなると利益確定や投げが確実に入ることから相場が大きく下落するケースが増加します。

また逆に下げの局面でも思ったほど下がらないとなると確実に反対売買が登場することから、迂闊なレベルで個人投資家が参入しますと踏みと投げの応酬の中に放り込まれることになり、思いのほか損失を被ることも多く、初期のレンジ相場への取り組みは注意が必要となります。

レンジ幅の見極めを誤ると大きな損害に

直近のドル円のレンジ相場は上述のようにどうやら上限115円超のレベルから下限111.500円で動いているようですが、FRBが利上げをするとこの幅は上方向に移行することも考えられ、最大116円台中盤から110円台ぐらいまで広がる可能性もでてきます。

ここからが相場の判断の難しいところですが、115円を抜けて上昇しはじめるとすぐに上昇トレンドが出始めたと思うと、必ずしもそうではなくレンジの幅が変化しただけということもあることから、ここでもレンジ幅を見極めるのがかなり難しくなります。

つまり、一方的にレンジを思い込みすぎるのも損失を招くきっかけになりかねないのです。
やはりレンジ幅を超えたときには動いた方向に順張りで一度はついていってみるといった基本動作も当然必要になることは忘れてはいけません。

終息時期にはほとんど上下の値幅がなくなりレンジは終了へ

レンジ相場がさらに継続しますと、上下の振動幅は益々小さくなり(三角保ち合い)、ほとんど動かない相場が継続することになります。

大きく下ぶれることがない相場展開になりますと日柄調整といって時間軸で調整をして再度動き出すこともあることから、一時的に相場は膠着状態にはいることになります。

2012年末からトレンドが明確にでたドル円市場でも、2014年の夏場などはほとんど相場が動かなくなってしまい、狭い範囲で延々と横展開することもあることは覚えておかなくてはなりません。

足元のドル円相場は材料で尽くしで動きが鈍ってはいますが、レンジ相場に入ってからの時間はそれほど経過していませんので、膠着状態がやってくるとすればまだまだこれからということになります。

この終息時期を終えますと相場は再度上昇なり下落なりという新たなトレンドにむけて走り始めることになります。

したがって、いつまでもレンジ相場だからとタカを括って逆張りで臨んでいますとある日突然突き抜けて上方向や下方向に思い切り動き始めることになりますので、終息時期の逆張りは相当気をつける必要があります。

多くの個人投資家はなぜかこうした相場の終息時期に捕まって大きな損失を抱えることになりますので、間違ったと思ったらとにかくしっかり損切りをして含み損を無闇にかかえないという姿勢も必要になります。

個人投資家にとっては落ち着いたレンジ相場は結構儲かる時間帯

このように同じレンジ相場でも初期中期後期の最終段階ではその動きの様子はかなり異なるものになりますが、レンジが始まってから中盤の段階ではレンジ幅も比較的限られることになるため、逆張りをしてもそれなりの利益を蓄積できるようになることから、個人投資家にとっては大きなトレンド相場よりも利益を上げやすくなる傾向があります。

トレンド相場というのはこれまでのレンジを越えて相場が走り始めることになりますので、うまく参入できなかった投資家はいつまでたっても上げの相場に乗ることができないままピークを迎えてしまうといった悲しい状況に陥ることも多いのですが、適正な幅のレンジ相場であれば確実に利益を積み上げていけるため、実は全体的な取引リスクの低い売買になるといえます。

こうした比較的安全に取引ができる時間帯を逃さずにしっかり利益を積み上げることがFXの取引では重要になるものなのです。

レンジ相場と一口に言ってもその相場状況にはいくつかのステージがあり、最初と最後ではかなり雰囲気の違うものになる傾向があります。

これをしっかり理解しておくとレンジ相場をうまく活かしてトレードが出来るようになるのです。

ドル円相場はまさに今そんな状況にありますので、注意深く相場の動きを見ながらこの先を考えていくことが重要です。


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