金利上昇が経済に及ぼす影響とこれからの日本と先進国について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
※この記事は651で読むことが出来ます

0604_01

公式ライターの角野です。

2008年9月15日、リーマンショックが起きました。
この少し前、私は、「こんな相場はいつか暴落する」と一人で騒いでいました。

周囲は日本で戦後最長の好景気循環と言って浮かれていたので、キチガイ扱いされたのを覚えています。

北京オリンピック終了後(2008年8月末)から騒いでいたので半月近くも冷やかされた記憶があります。

まぁしかし、あんな暴落になるとは夢にも思っていませんでしたが。。

また、アベノミクスが始まる前、2012年の10月20日頃にこれから爆発的な円安になるよ、と周囲に吹聴していたら当時の野田首相がいきなりの衆議院の解散宣言。

当時の自民党総裁の安倍さんは自民党が政権を取ったら、大規模の金融緩和を行うと宣言していたのですから野田さんが衆議院解散したら円安に進むのは当たり前です。

もっとも、その当時は安倍さんが300兆円の緩和なんてできるわけがない、と思っていた節がありますが、翌年の4月に日銀の異次元緩和によってGDPベースで世界最大の金融緩和を行ったのです。

当時、ドル円のレートは行って125円から127円くらい、と言っておりました。
まさに、現時点でそのレートに来ているので、そうなのだろうね、と思います。

その後、押し目を作って、また円安にいくのであろうけど、行っても150円と言っていました。

この押し目は100円すれすれの円高になると予想しておりました。

まさにその通りになってしまって、言っている本人が一番気味が悪いと思っていたりします。。

リーマンショックの始まる前はキチガイ扱いだったのですがリーマンショック後は呼び名が「先生」に変わり、アベノミクスが勃発したときは「大先生」になってしまいました。

私からすれば、なんでこんなこともわからないのだろうと思う側面もありますし、なんでわかっちゃったのだろう、とも思います。

さて、昔話はさておき、本題に入ってまいります。

金利はリーマンショック後に先進国の金利は実質ゼロに近い状態

リーマンショック後にスイスが金利引き下げ競争に真っ先に参戦して、のちにオーストラリア、アメリカと続きました。

経済の復興は、簡単な話、金利下げをいち早く実施をして金融緩和をした順番によくなっています。

今年1月のスイスショックの意味が金融関係者でも、意味がわからない人が大半なのが実情なのです。
私はこのスイスショックが起こることは予見できませんでしたが、意味がわかったのですぐさまドル買いを指示したのです。

このスイスショックというのは、根本的な問題としてスイス経済と、アメリカ経済が立ち直ったという判断であり、この後にギリシャの総選挙がありましたが、ギリシャ問題は片付いているというメッセージと考えていました。

余談になりますが、これを書いている少し前にアメリカ長期金利の上昇が確定しました。
また、ギリシャ問題が解決した?(解決にはほど遠い合意ですが)という報道もでました。

しかし、世界の不安は今、現在でも欧州、特にギリシャにあると思います。
ギリシャだけではなく、そのほかの問題も山積です。

つまり、経済の復興をするために先進国はリーマンショック後、マーケット金利も政策金利もゼロなのです。
それどころか実質はマイナス金利です。

日本のマーケット金利、10年物国債は0.4%ですので実質は借金の減免ということになります。
つまり、実質上のマイナス金利になります。

アメリカも4パーセント程度ですから、マイナス金利です。

こういう状況になると、物価の上昇はなかなか実現をしません。
ですから、アメリカ、ヨーロッパ、日本は物価の上昇に苦心惨憺をしているのです。
日銀が物価上昇目標2パーセントを掲げるのはマイナス金利を避けるためです。

リーマンショックは2008年9月です。
ゼロ金利になったのは各国それぞれ違いますが、2009年から続いていると考えていけばもう6年も続いています。

日本は、バブル崩壊後からマイナス金利、ゼロ金利なのですから20年以上金利なしの状態が続いています。

それで、金利が上昇した、と騒いでもピンとこない人が大半だということです。

金利は経済の要

マーケットをやっている方で、金利の重要性にはあまりピンとこない方もいるかもしれません。

今年(2015年)の春先にFRBのイエレン議長が6月以降に利上げをすると明言をしたのですが、それによって日米の金利差が開くという思惑からドル高、円安になったのは記憶に新しいことです。

または、配当利回り等を金利で計算するのも通常のことだと思います。

つまり、手持ちの資産に対して年に何パーセントの金利がつくのか?と考えることが一番重要なことなのです。

金利が高いところに、投資家のおカネが流れるのは当然です。

値上がりが○円したとか、○円儲かったというのは世界共通の言語ではありません。
なぜなら、円ベースであれば世界共通の言語にはなりえないからです。

通常は、ドルベースで年間○パーセントの利益が上がったというのが世界共通言語になります。

これをキャッシュフローといいます。

金利の専門家が減っている

実はここ数年、金利でご飯を食べている(プロの債券トレーダー)は失職している方が多いです。

なぜなら、債権の価格は動くけれど、少ない値幅で動くので予想収益よりも利益が出ないので会社はリストラせざるを得ないからです。
つまり、今の債券市場にはプロの債券トレーダーの数が減ってしまったので、金利のことを語らせると他の誰にも負けない、という人種が極端に減ってしまったのです。

ここ数年のマスコミの金利についての記述もかなりのレベルダウンをしています。

我々の生活に密着している金利の話ができるプロが激減しているのですから、当たり前の話です。

プロがいなくて、日本においては、20年以上、専門家不在の状況なので金利上昇するリスクを語れる人は皆無に等しいと考えるべきでしょう。

ですから、マスコミも金利上昇のリスク、考えられる影響を書ける人もいません。

また、今の20代、30代の人は生まれてから今まで物価の上昇の恐ろしさなど経験をしたことがありません。

そういう人たちが次世代の担い手なのです。
40代の人間も、社会に出ていないので机上の空論での実体験のない話をせざるを得ません。

50、60代は好景気循環での物価上昇ですので、怖いとも思っていないでしょう。

日本においての金利上昇の本当の怖さは70代以上にならないとわからないのです。

金利がゼロからプラスになると、、

まず、日本が本当に高度経済成長にのように預金金利が3パーセント以上になれば、
銀行預金が間違いなく復活しますよね。

そして、その分、株やFXに使われていた資金は流失します。

株やFXも安定的に稼げるのならばいいのですが、いつ資金が飛ぶかはわからないので大量のアンワイドの資金が流失すると思います。

それを上回る、株価の上昇があればいいのですが、それは現時点ではわかりません。
FXのメイン、ドル円相場であれば、円安が続くかどうかもわかりません。

ただこの日本の失われた20年の間に中国を筆頭とする新興国が劇的な成長を遂げました。
1990年代などは、中国人の認識は食えるか、食えないかの状況だったのに、今や海外旅行でいっぱいやってくる時代です。
すごいことですよね。

ですから、南北問題、この格差は資本主義経済が誕生してから今現在、もっとも、南北間の格差が縮まっています。

つまり、水が高いところから低いところに流れるように、格差は最大まで縮まっていますのは今度は拡大方向にいくとは思っています。
この格差というのはなかなか縮まらないと思っています。

今までは

新興国>先進国

だったのがこれからは、

新興国<先進国

に金利が上昇してくると思います。

今後の展開

日米独の金利上昇により、先進国の復権がこれから明らかになってくるでしょう。

株は買いなのでしょうが、金利上昇をしたら、当然売られます。
日本円は当然高くなります。

おそらく、米ドルが一番これからも強いでしょうが、目先は次のステップに進むために弱くなります。

逆にユーロはギリシャ問題はおそらく、解決するでしょう。
すぐにギリシャがつぶれるかつぶれないかはわかりませんが、何れはつぶれると思います。
ないしは通貨ドラクマへの復帰は規定路線だと思います。

ですからユーロの過小評価がこれから見直されていくでしょう。

またドル円は、これで日本経済が完全に復権すれば将来またハイパーな円高になると思っています。
これは、まだ現時点では断定はできませんが、1ドル50円になってもテクニカル的には全然不思議ではありません。

当分は東アジア通貨安が2015年6月3日の時点では回避されてきていますので円高でしょう。

本当に目先の話ですが。

1973年から2012年までハイパー円高時代ですので、39年間円高だったのですから、たった3年で円安への回帰など証明できません。
ですから、まだまだ超長期で見れば本当は円高トレンドなのです。

株も日本経済が復興したら、押し目の後に積極的に買っていくべきでしょう。

まとめとして、簡単な話、20年金利がゼロだったのですからそれに見合う上昇はあるのではないでしょうか。

本日は以上になります。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*