複利を利用した防衛的投資の6つの鉄則と投資対象の例

複利の効果を最大限に高めるには、一時的な利益よりも、継続して利益を出していくことが大切になります。

1年だけ、高い利益を出したとしても、翌年に利益を上げることが出来なければ、複利の効果を活用できません。
毎年、少しでもいいから利益を上げ続けることで複利の効果を最大限に発揮していきます。

その中で、私は年利20%の運用を目安に投資対象を探すのが適切と考え、判断基準にしている6つの鉄則を紹介していきます。

まずは複利の効果を理解しよう

複利と言うものは、単年ではなかなか大きな利益を上げてないように感じると思います。

実際、今の世の中、デイトレードやスイングトレードを駆使して資産を数十倍に増やしている投資家も数多く存在し、単年で見るとそのような投資家が多くの利益を得ていると感じる人も多いです。

しかし、長者番付に載るような投資家とデイトレーダーを比べると、複利の効果がどれだけ凄いものなのかわかります。長者番付に載るような投資家にデイトレーダーは今まで数少なく稀であって、中長期保有し、負けない投資を続けている投資家の方が実際に多くの資産を手に入れているのです。

複利の効果を証明する例を出すと、

厚さ1センチあるものを半分に折ると2センチになります。これを20回続けて行うと、1キロ48メートル57センチ6ミリになります。これをお金に例えると、100万円を20%で20年間運用したと考えると、3834万円にまで資産は増加します。

このように考えると、毎年毎年少しずつ利益を上げていくことが、どれだけ大切なのか分かると思います。

それでは年利20%の運用を目安に、投資対象を探すための6つの鉄則を紹介していきます。

1.適切な規模の企業か

あまりにも規模が小さい企業に投資するのは、安定的な投資を目指している中では良いとは言えません。

理由は、不況が来た時、ダメージを受やすく、企業そのものの存続すら危うくなってしまう可能性があるからです。
成長力のある企業の場合、数年でかなり大きい企業に成長します。

そこまで待って投資を始めても、何も遅くありません。確かに、大きい企業に成長する前に投資を行えば、多くの利益を手にすることも出来ます。しかし、そのような投資の手段を選ぶことで、不況に落ちてしまった時、企業は倒産してしまい、多くの資産を失うことになります。

安定的な投資を目指して行く上では、まだ不安定な企業に投資するべきではありません。

2.財政状況が十分に良いか

あまりにも基本的なことですが、これは単純に単年度の決算の収入が良いということではありません。

単年度決算の収入が良いからと言って、これから安心して投資をしていい理由にはならないからです。

例えば、5年という期間で良好な財政状態を保っているということはとても重要で、これが長ければ長いほうがより信用できる企業だと考えます。

経済は予想もしなかったような混乱が起こります。そのときに企業が破たんしてしまっては、投資をした資金が全てなくなってしまいます。
そのような混乱を乗り切るためには、少なくとも財政上の余裕がなくてはいけません。ましてや、世の中や経済に混乱がないのにも関わらず、財政面で余裕がないことによって、企業がつまずいて破たんしてしまっては、どうしようもありません。

少なくとも投資をしている間は、自分の投資している企業が存続しているのが最低限の条件です。
投資先の企業の財政状況には、細心の注意を払っておく必要があります。

3.最低でも5年から10年適切な配当があるか

配当を行うためには、現金が必要です。

その配当を最低でも5年から10年行っている企業はそれだけ毎年お金を稼いでいるということになります。

1年間なら無理やり配当を出すことが可能なこともありますが、継続的に配当を出すには稼いでいることが絶対条件で、稼げていない企業が配当を継続して出すことはできません。この稼ぐ力が安心して投資をしていく上で、必要な武器になっていきます。

4.過去5年間赤字決算はないか

まず、なぜ赤字を出している企業を選ばないかと言うと、日本には3500社以上の上場企業があるわけですから、わざわざ赤字を出している企業を選ぶ必要がないからです。

過去5年間で赤字を出していない企業は、次の5年間も赤字を出さない可能性が高いと考えられるからです。

よく単年だけ赤字になってしまっている企業がありますが、その企業に多く見られるのは、景気循環型の企業です。
景気が良いときには多くの利益上げますが、景気が悪くなった途端、利益が上げられず、このような状態のときに赤字を出してしまう可能性があります。

このように、赤字を出してしまう恐れのある企業は投資の対象から外していいと言えます。

5.一株当たりの利益が10年間で3分の1以上増えているか

これも10年という長い期間での指標です。

短期的に利益を伸ばしていてもその企業が来年も利益を伸ばしているか、はっきりとしたことは分かりません。
しかし、10年という期間で30%近く利益を伸ばしているのなら、次の10年も30%利益を増やしていく可能性は高いと言えます。

企業の例

▽ネクスト

単位:百万円

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連12. 3* 10,319 952 982 465 8.3 1.23
連13. 3* 11,962 1,591 1,549 614 10.9 2.17
連14. 3 14,690 2,299 2,302 1,336 23.7 4.74
連15. 3予 17,900 2,160 2,150 1,110 19.7 4.92
連16. 3予 20,700 3,000 3,000 1,500 26.6 4.92~5.5
中14. 9 7,750 1,144 1,138 686 12.2 0
中15. 9 10,000 1,500 1,500 830 14.7 0
四13. 4-12* 10,408 2,204 2,203 1,282 22.8 22.8
四14. 4-12 11,831 2,065 2,051 1,275 22.6 22.6
会15. 3予 17,895 2,162 2,156 1,116 (14.11.13)

四季報に載っている業績を例に出すとネクストは、過去5年間赤字決算がなく、安定的な配当も行なっています。

ちなみにネクストの2003年の純利益は1000万円で2016年の予想純利益は15億となっており、13年間で150倍の成長を遂げています。

このような企業は、投資対象銘柄と言えます。

▽アンジェス MG

単位:百万円

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連10.12* 286 -2,010 -1,911 -1,967 -70.7 0
連11.12* 243 -2,100 -1,791 -1,815 -63.3 0
連12.12* 444 -1,785 -1,716 -1,708 -57.4 0
連13.12* 491 -1,363 -1,383 -1,409 -39.8 0
連14.12 909 -2,273 -2,395 -2,369 -62.1 0
連15.12予 450 -5,800 -5,800 -5,800 -108.3 0
連16.12予 480 -3,000 -3,000 -3,000 -56.0 0
中14. 6* 174 -1,035 -998 -968 -25.9 0
中15. 6予 220 -2,400 -2,400 -2,400 -44.8 0
会15.12予 450 -5,800 -5,800 -5,800 (15.2.6)

この企業は投資をしていい銘柄とは言えませんが、悪い例として出しています。

毎年の赤字決算に加えて、配当も全く出していません。株価も安くなっているので、この企業が黒字転換したら大きな利益を得られると思い投資をしていくのには大きなリスクがあります。

わざわざこのような企業の株を買って投資をしていく必要はありません。

▽サイボー

単位:百万円

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連12. 3 9,223 1,516 1,541 546 40.1 14
連13. 3 8,477 1,287 1,312 494 37.0 14
連14. 3 8,155 1,102 1,218 491 36.9 14
連15. 3 8,100 1,200 1,500 850 63.9 14
連16. 3 8,500 1,300 1,400 800 60.1 14
中14. 9 4,037 521 724 425 32.0 7
中15. 9 4,200 600 750 380 28.6 7
四13. 4-12 5,933 793 867 389 29.2 29.2
四14. 4-12 6,067 855 1,152 686 51.6 51.6
会15. 3予 7,992 1,180 1,224 707 (14.5.16)

サイボーは一株当たりの純利益は、全く伸びてはいないですが、安定的な配当と健全な財政面が、投資対象になると考えられます。
鉄則に反していると思う方もいると思いますが、この企業が例外になった理由は、繊維業界の現状にあると思っています。

繊維業界は古くから日本を牽引してきた産業であり、国内でも老舗メーカーが多数あります。この規模としては、2兆円を有に越えていて労働者数にいたっては4万人、年齢の平均41.0歳、平均勤続年数15.7年、平均年収500万円以上となっています。
平均年齢が高く、平均勤続年数も長いのが、この業界が古くから栄えている業界であるということをあらわしているかと思います。リーマンショックの後にはこの業界にも最悪期が訪れたわけです。
ですが、需要急減に見舞われた各社はグループ再編や生産拠点の統廃合を進めていき、構造改革も一巡して現在は回復基調にあるといってもいいかと思います。
繊維各社はクラボウ、シキボウといった天然繊維を扱っているメーカーと、帝人や東レのように合成繊維を扱っているメーカーと二つに大別されます。
合成繊維の代表格を言われているのがポリエステル長繊維です。
主に衣料向けの商品であるため、生産拠点を海外に移したり、撤退を余儀なくされているというのが現状です。
今では、各社事業と選択を進めた結果として、三大繊維といわれるポリエステル、ナイロン、アクリルの全てを手がけているのは東レや東洋紡と限られたメーカーのみになってしまいました。
衣料用のものに関しては不振が続いており、リーマンショックの前の半分近くにまで需要が落ち込んでいます。
ですので、今後もこの衣料関係の繊維については、事業を見直すことや構造改革について検討されることが予想されます。
※出典 日本業界地図DX  http://www.japanindustry-dxmap.net/technology-system/textile-industry/

と言われているように、繊維業界は古くから栄えていて、今の時代まで活躍している業界です。

その業界の中でも、ゴルフ練習場経営や、介護事業に参入しつつ、状況に応じて経営を進め、継続的に配当を出し続け成長しています。そのような点でサイボーの株は継続的に買って良い株と言えます。

実際の上場企業をチェックして行く上で、重要なところに絞って3社を上げました。

企業を細かく分析をするのはとても大切なことなのですが、あまり細かく考えすぎても大切なものを見失ってしまうものです。企業に投資をするかの判断は、大局的なものでなくてはなりません。

正確に間違っているというよりも、おおよそ正しいと思うと思って投資をするほうが良い結果を生みます。
理由は細かく見ていると目の前の物しか見えなくなり、まさしく木を見て森を見ず という状況になるからです。

全体像をしっかりと把握することが大切です。

6.ポーター賞を参考にする

ポーター賞をもらった企業を買えばいいと言うことではありませんが、初心者投資家等はどの企業が優良な企業なのかの判断も付きにくいと思います。

しかし、このポーター賞の審査の定義は、

「製品、プロセス、経営手法においてイノベーションをおこし、これを土台として独自性がある戦略を実行。その結果業界において、高い収益率を達成、維持している企業を表彰する賞」

※出典 Porter Prize http://www.porterprize.org/about/index.html

とされています。そのようなものが専門家の手で判断されているので、うまく活用して、参考にしていくのが良い銘柄を見つけていくポイントになっていきます。

下記、大同生命が受賞した例を見てみましょう。

大同生命は、独自性のある戦略により高い収益性を維持している企業を表彰する、2004年度(第4回)ポーター賞を、保険業界で初めて受賞いたしました。
中小企業の経営者を対象に、法人のリスクマネジメントのために最適な商品を提供するというビジネスモデルの独自性が高く評価されました。
これもひとえに、お客さまをはじめ関係各位のご支持とご支援の賜物と、心より御礼申しあげます。

大同生命では、この名誉ある賞を受賞できたことを誇りと励みにして、これからも「最高の安心」と「最大の満足」を提供する生命保険会社をめざしてまいります。

大同生命の「ポーター賞」受賞理由

    • 中小企業市場を対象に、法人にとってのリスクをカバーするための最適な保険を提供している。
    • 各種企業団体や税理士団体等との提携で、効果的な販売体制を構築している。
    • 1970年代から一貫した戦略を取り続けると同時に、高い付加価値を提供するためのイノベーションを継続して起こしている。
    • 業界平均を上回る収益性を維持している。

※ポーター賞運営委員会が発表

このように、実際にポーター賞に選ばれた企業の授賞理由などを参考にしてみるのも良いでしょう。

まとめ

安定的な利益を出していくことが複利の効果を最大限にしていきます。

投資を行っていく上で常に複利を意識して投資をしていく必要があります。時には負けるときもありますが、そのような時に負けを大きく取り返そうとしてデイトレードに走ることをお勧めしません。

大きな損失はなるべく避け、少しの利益を積み重ね、複利を利用して時間をかけて資産を増やしていくのが鉄則です。
欲に負けないで己と戦うのも投資の醍醐味だと思います。自分の投資スタイルを焦らず時間をかけて確立していきましょう。

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佐藤 まさむね

ブログ管理人。FX歴2007年~、トレード手法で使うのは水平線、ダイバージェンス、ヒドゥンダイバージェンス、プライスアクション、フィボナッチ。FXの月間最高実績2500pips、最近は暗号(仮想)通貨にハマり主にアルトコインに分散投資中。FX&暗号通貨好きな方との情報交換を欲している。