官製相場にミートするエンベロープ13時間移動平均を利用した1時間足 売買エントリー法

1.日銀のQQE以降ドル円相場の動きは独特のものへと変化

2013年4月に日銀の量的質的金融緩和が実施されてからかれこれ2年と4ヶ月程の歳月が経とうとしています。この量的質的金融緩和は俗にQQEと呼ばれるもので、まさに手法は米国FRBが過去7年間に渡って行ってきたものとほとんど同じです。

この政策の中身は、国内メディアではほとんど使われない言葉ですが、金融抑圧そのものといえます。この金融抑圧とは、政府が直接的な介入、もしくは一定の価格での債券や通貨の需要を変えるという間接的な介入により、通貨の市場価格を変えるように政策を設計することをいいます。

日銀による通貨の切り下げと中央銀行自身による証券市場でのETFの買い付け、ならびにPKOと呼ばれる準公的機関の株の買い支えは紛れもなくこの金融抑圧政策に基づくアクティビティといえます。

官製相場でドル円市場から消えた値幅調整

通常、為替であれ株であれ、相場には調整局面と呼ばれるものが存在します。
ひとつは値段が下落して自律的に調整局面を迎える値幅調整であり、もうひとつが時間で調整する日柄調整と呼ばれるものです。

昨年の夏を思い出して頂きたいのですが、下値ではPKOが妙にしっかりした買いを入れてくることから、値幅調整ができなくなってしまい、2014年6月から8月の頭にかけてドル円相場は完全に膠着することとなりました。
1日に40銭も動かないこともあり、言うなればスキャルピングさえまともにはできない相場が継続することとなってしまったのです。

これはまさに日銀のQQEに関連したオペレーションのおかげで、相場が自律的に値幅を調整して動こうとしても確実にレンジ相場に戻ってしまうのが2013年以降の特徴となっています。

2011年までは円高が8割強だったが2012年からは円高3連続

また夏場のアノマリーとしてはドルに対しては円高というのが定番になってきましたが、2012年以降とりわけQQEが始まった2013年以降は8月の円高アノマリーさえも実現しなくなってきているのです。

こちらも2012年までの状況と大きく変化しつつあるものといえます。
外資系のヘッジファンドはこうした国内のPKO相場を利用して日経平均やドル円をヘッジに買うことが多くなっており、もっとも下落リスクの少ない通貨ペアがドル円と認識されるようになっているのです。

2.QQEのあった時だけ大きく上昇するがそれ以外は典型的なレンジ相場

qqe360_01

2013年4月1日のQQEの実施スタートから既に現在では30円以上もドル円は上昇することとなりました。

ドル円相場は一貫して上昇してきたように感じられます。
しかし、上のチャートの推移をみてみますと、このかなりラフなチャートであってもQQEからほぼ3ヶ月から6ヶ月推移するとその効力は徐々に薄れ、レンジ相場へとその動きはレンジ相場へと回帰していくことが理解できます。

2回目に不意打ちの形で行われた2014年10月31日の追加緩和でも3ヵ月後の年明けにはすでにその効力が薄れて相場は上下するようになっていることがわかります。

2013年については官製相場の株上げに外資系のヘッジファンドがそのまま乗る形で日経平均を年間でほぼ15兆円買い上げることとなり、それにともなってヘッジとして為替もアルゴリズムが連動買いをおこなったことから少なくとも2013年中は株の上昇にあわせてドル円も上昇することとなりました。

2014年からはそうした動きが見られなくなりましたが、GPIFを中心として準公的機関のPKOが外債購入のためにドルを積極的に調達するようになりました。
7月に公表されたGPIFのレポートによれば2014年10月~12月だけで6兆円のドル購入が実施されていますし翌2015年の1~3月も量は半分となりましたが3兆円の購入でドルの下支えが進んだことがわかります。

こうした動きは官製相場ならではであり、本来相場自体が持っている自律的な押し目をつくる局面がほとんど現れないのがドル円の最近の大きな特徴となっていることがわかります。

3.そろそろ上限が近づいているがまだ大幅下落にはならないドル円

とはいえ、すでに125円を一旦は超えるとこまで来ており、ここから上に大きく跳ねるかどうかはかなり微妙な水準になってきています。

7月の上海株式市場の暴落でもドル円は120円を割らないレベルまでしか下押しをしておらず、これまでの流れをしっかり分析してみますと、一定幅以上はその時々の相場から下落しないことが明確になってきているのです。

それを示しているのがエンベロープによる売買分析となるのです。

envelope

エンベロープの13日移動平均を使って±1%と±2%にラインを設定して2014年3月ぐらいからその経過を見ていきますと、なにもないレンジ状態のときには±1%のゾーンに収まっており、2014年10月末の日銀による不意打ち追加緩和ではチャートもはねることとなっています。

しかしその後12月以降はまた±2%の上下幅に見事に収まるようになっているのです。
直近では7月の上海株暴落で-2%の外に出掛かりましたが、これもなんとかこの枠に収まっているのです。

この先、黒田シーリングと呼ばれる124.500円レベルを超えたとしてもせいぜい126円から127円程度が上昇の上限と考えられそうで、簡単には130円には到達しないことも考えられますが、とにかく官製相場で下値が妙に堅いことは外資のヘッジファンドもある程度安心してドル円を買うきっかけになっているようです。

このエンベロープをうまく利用して下値で買ってはセンターラインを超えたところで売るというきめ細かな対応をしてあげればドル円でも十分に稼いでいける可能性があるというわけです。

このエンベロープというのはボリンジャーバンドのように標準偏差を使ってバンド幅でその相場状況を見せるような派手さはなく、単純に相場の現在価格から事務的に離れたポイントがどこなのかを見ていくだけのもので、通常積極的に使われるものではないのですが、少なくともドル円の現在の官製相場では下押しした際の逆張りエントリーポイントを探すのには絶好のツールとして機能していることは間違いありません。

もちろんこの先市場が大きく変化する段階でワークしなくなる恐れは十分にあります。
ただ、恐らく消費者物価が2%に達成するまでは延々とQQEが続くことは間違いないようで、その間は当面ワークしそうな気配となっています。

4.デイトレでの官製相場のドル円買い場探しに使えるエンベロープ13時間移動平均

この手法で日足だけを見ていきますと、なかなかデイリーの取引ではエントリーポイントを見つけることができなくなりますが、そんな時にスケールを変えて利用できるのが1時間足を利用し、13時間平均で同様にエンベロープからエントリーポイントを探していく方法となります。

1時間足ですからエンベロープの設定は±0.3%と±0.6%に設定をしてあります。
この設定であれば基本は±0.3%の中に収まっていることがこのチャートからわかるかと思います。

もし幅が合わなくなれば0.4とか0.5に変化させてアジャストしていくことも考えられますが、かれこれ1年以上これでワークしていますので、このままでも十分利用可能です。

envelope02

まず1時間足で-0.3%にさしかかれば一旦はエントリーポイントとなりますが、エンベロープはその勢いがわかりませんので、できればこのチャートのように標準偏差を一緒に表示させその勢いをチェックすることが重要になります。

標準偏差は上に上がればその勢いがピークになっていることを示していますが、あまり上がらないままに相場が下押ししてきている場合はさらに下抜ける可能性がありますので、MACDと併用して見ていくのもひとつの手となります。

これまでのところ上海株の暴落のようなときには枠からはみ出ることもありましたので、あまり逸脱するようであれば一旦は様子を見ることが重要になることはいうまでもありません。

この13時間移動平均というのはファンド勢が使うものとして注目されますが、東京タイムとロンドン、NYタイムのセンチメントの違いを加味して表示されるところがかなり効果的といえそうです。

5.この枠組みがワークしなくなったら相場の大転換期の可能性を疑うこと

8月の米国雇用統計が良好な数値となったり時給単価関連で改善がみられたりすれば一旦上方向にはねる可能性はかなり残されているといえます。

TPP交渉の暗礁乗り上げの間隙を縫ってドル円が上昇する状況も十分想定されるものの、例年9月は日経平均が下落するタイミングであり、しかも米国の大統領戦が本格的に始まると政治的にドル高がけん制されることとなるためドル円の一定幅以上の下落も予想されます。

また1時間足からは逸脱するとしても日足でみてこのエンベロープの枠組みにはまっているうちは押し目買いを維持していって問題はないと思われますが、たとえば9月に予想外のFRB利上げ前倒しといったことが起き、日足の設定枠から大きくドル円相場が逸脱し始めたときにはこのチャートによるエントリーポイント探しは終焉を迎える可能性があります。

いつでも絶対に間違いないとはいえないのがこうしたチャートエントリーの弱点ですので、その見極めはしっかりと行うことが必要になります。

まとめ

日銀の量的質的金融緩和を受けてドル円の動きは非常に統制され大きく下落して自律的な調整をしない通貨ペアとなっています。

それでもレンジの中で下落したタイミングにうまくエントリーすることができればこまめに利益を獲得していくことが可能になるのです。

そのエントリーポイントを探していくのに利用できるのがエンベロープ13時間移動平均で1時間足から参入点を探していく売買方法となるのです。

さらにもう少し引きで見た場合には日足でエンベロープの13日移動平均を使ってみるという方法も考えられます。

少なくともこれまでの1年近くはこのチャートによるエントリーがワークしてきましたが、突然どこかで大きく下落して枠組みに入らないようなことがあれば、相場が転換した可能性もあるので、利用は一旦中止してよく精査していくことが重要になります。

\ついに完成/
FX三種の神器

「なぜこれが無料?」という声多数。
一撃100pipsは当たり前、初心者が迷わない唯一のツール&トレードマニュアル(PDF 32P)

さらにコアな情報をゲット
ブログ公式LINE@

ブログでは言えない稼げる投資情報を複数持っています。ご興味のある方はLINEで♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。