混迷する市場はエリオット波動ではどのように見えるのか?

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9月の米国FOMCでの利上げが延期されてから、相場状況はすっかり方向感を失っていますが、ファンダメンタルズとは、別の視点で相場の動きを分析しているものとして、こうした状況で注目されるのがエリオット波動分析です。

ファンダメンタルズ分析では、直近の状況からあまりにもバイアスがかかりすぎますし、テクニカル分析は硬直化し、もみ合いを続ける相場ではうまく機能しないことになるわけですが、人為的な予見事項を除いて相場を占っていくという点で、エリオット波動分析が注目されるのです。

1.エリオット波動分析とは?

このエリオット波動は、その名のとおり米国のチャート分析家であるラルフ・ネルソン・エリオットが確立した、株式投資についてのテクニカル理論です。

戦前にすでに開発された分析手法ですが、1960年代以降後継者による普及で急激に注目されるようになり、今では株のみならず為替の分析でも大きな関心を呼んでいる分析手法となっています。

エリオット波動は、フィボナッチ数列もたくみに取り入れており、相場の反復現象に照らしてトレンド方向と転換点を事前に察知できるのが大きな魅力となっています。

それに、さらに時間的な要素を加味することで予測の精度を上げることができるとされているのです。
相場の膠着状態ではテクニカルかファンダメンタルズかといった不毛の議論がなされることもありますが、エリオット波動はある意味でそうした状況を超えるアプローチとなっているのです。

2.プロが分析しないと大間違いになるリスクも

エリオット波動は、上昇する5つの波と、下降する3つの波、計8つの波から成り立つとしていますので、この波動を正確に追いかければ、今どこにいるのかがわかるわけです。

ただし、このエリオット波動分析というのは、かなり様々な許容範囲が設定されていますので、浅薄な知識だけでチャートを読み込みますと、とんでもない大間違いになるケースが多く、素人が独自の判断で波動の状況を決め付けるのは実にリスクの高いものとなってしまいます。

そこで、必要となるのがプロの力なのですが、ありがたいことに日本の金融市場には世界でも有数のエリオット波動分析のプロが存在するのです。

それが、三菱UFJモルガンスタンレー証券エクイティリサーチ部チーフテクニカルアナリストである宮田直彦氏です。

宮田直彦氏の詳細はこちら

宮田氏は、テレビなどのメディアにも頻繁に登場しているため、ご存知の方も多いと思いますが、とにかくエリオット波動の分析では国内における第一者であることは間違いないため、同氏の分析がきわめて参考になるというわけです。

3.定期的なレポートから直近の状況を確認してみる

宮田氏は、ウイークリーベースでエリオット波動分析のレポートを無償で開示していますので、ご興味のある方はどなたでも同社のサイトで閲覧が可能ですが、今回はその中で気になる部分だけをピックアップしてご説明することにしたいと思います。

このレポートでは株から為替、コモディティの一部まで幅広く分析しているのが大きな特徴となります。

宮田氏のエリオット波動分析レポート

日経平均・TOPIXは強気ダイヴァージェンス消滅

9月29日に日経平均は、1万7,000円を割れる動きとなりました。
これは、オイルマネーの換金報道にかこつけて、海外のCTAが仕掛け売りをしたといった情報も飛び出してきていますが、売りの主体が誰なのかは別として、この日日経平均は1月以来の水準へと下落することいなり、TOPIXも8月安値1,410をすんなり下回ることとなりました。
エリオット波動的に見ると、これによりこれまで形成されてきた強気ダイヴァージェンスが消滅したとみられているようで、今年の高値からは第2波の下落局面が進行中とされています。
この下げはある程度の下げで、戻りを試し、また下げるという繰り返しで下落局目を継続することになるようですが、目先の目標としては週足一目均衡表の雲の下限である16,945円が意識されることになりそうで、さらに安値は昨年10月の黒田バズーカ2のキャップを埋める水準である16,533.91円、さらに昨年4月安値から今年6月高値の61.8%戻しである16,584円という水準のこのレベルに集まってきていることがわかります。
果たして、9月29日の大幅な下げが8月24日の下げの二番底になっているかどうかですが、さらに1万6000円台中盤までは下落する可能性があることを、この分析は示唆していることになります。

ドル円は一体どうなるのか?

宮田レポートでは、ドル円いつても分析が行われていますが、2011年10が多雨の1ドル75.35円を起点とする円安トレンドは125.86円で完了し、円高であるB波がすでにはじまっていることを指摘しています。
この流れでいくと、2016年5月に100円を示現する可能性もあるということで、下方向を見ていることがわかります。
1995年4月からドル円は40ヶ月ほど円安に動いていますが、その後99年11月から15ヶ月間は円高が起こっています。
この55ヶ月と同様の動きが2011年11月から55ヶ月間続くとなれば、2016年5月まで円高が続くと予想しているところが興味深いポイントとなっています。
また、移動平均の26週MAを割り込む展開となっており、121.85円が回復しない限りは下方向にポジションがつみあがる可能性を指摘しています。
現在話題になっているドル円の三角持合は、121.33円を上抜ければ保ちあいは上離れとなりますが、119.06円を下抜ければ逆に下放れからさらなる下方向を想定することになるとしています。
この三角持合の行方は、多くのトレーダーの関心の高まりを見せていますが、たとえ上抜けても一定の戻りが示現しないかぎり、また下方向と見ているところが非常に注目されます。

ユーロドルについて

一方、ユーロドルについては、3月16日につけた安値である1.0458をこの15年のサイクルボトムと見ている点が注目されます。
これが正しい場合、2016年までドルに対するユーロ高が継続する可能性が高く、当面のターゲットは1.18から1.2643で2014年からのユーロ安に対する61.8%戻りを意識していることがわかります。
たしかに直近では、100日MAがユーロ安の下値をサポートし続けており、10月中に100日MAが200日MAを上抜くゴールデンクロスが実現すると、さらに上方向を目指すとしています。

4.日経平均もドル円も上方向の可能性が乏しいのがエリオット波動の示唆

日経平均、ドル円、ユーロドルと主要な相場だけ見てもどうもドルが上昇する局目が見えてこないのが現状といえそうですし、株価が果たして本当にこのまま沈み込むことになるのかどうかが注目されるところといえます。

11月4日には、郵政3グループの上場も控えていますから、政権も日銀も静観を決め込むことになるのかどうかが非常に注目される部分となってきています。

もちろん、こうした見方がすべて当てはまるかどうかはわからないところも多いと思われますが、フィボナッチ数列を使ったエリオット波動分析は、大局的な流れをつかむためには結構ワークするものとなっていますので、下方向についても一応は気にかけておくべきタイミングがやってきているといえそうです。

為替の相場は様々な政治的、経済的な要因を含んで動くことになるわけですが、なぜか大きな流れでは一定の波動を形成するという点が非常に面白いものといえます。

なぜ、最終的にそうした流れに修練することになるのかは判然としませんが、人がかかわる相場なだけに必ずこうした動きになるところが非常に面白いところです。

事前の想定から多少変化することもありますが、大きな波動が必ず同じ形になってくるところにはやはり注目すべきといえます。
特に、先の動きが読み取れなくなる膠着相場にはこのような分析を行ってみるというのも面白いものです。

ドル円については、エリオット波動はこれまでかなり当たってきているだけに、この動きが今後継続するのかされに注目していきたいところです。


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