ディーゼルで変わる新しい車業界

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20150907_01

日本では今までガソリン車が支流でした。しかし近年、電気自動車や水素自動車の研究が進んでいくに連れて環境に良い自動車の開発に注目が集まっています。

そして、今一番注目されている燃料がクリーンディーゼルです。
クリーンディーゼルがなぜ注目され、どのような企業が開発に力を入れているのか。今回はその点に注目して解説していきます。

1.全世界で環境に良い自動車を作る傾向が高まっている。

二酸化炭素の排出の問題、地球温暖化の問題、この2点は世界共通で言われているといっても過言ではありません。日本では、トヨタ自動車が燃料電池自動車の普及に貢献するために燃料電池関連の特許を無償で提供したのは記憶に新しいと思います。

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、燃料電池自動車(FCV)の普及に向けた取り組みの一環として、トヨタが単独で保有している世界で約5,680件の燃料電池関連の特許(審査継続中を含む)の実施権を無償で提供する、と発表した。
 この対応は、FCV導入初期段階においては普及を優先し、開発・市場導入を進める自動車メーカーや水素ステーション整備を進めるエネルギー会社などと協調した取り組みが重要であるとの考えに基づくものである。
 特許実施権無償提供の具体的な内容としては、燃料電池スタック(約1,970件)・高圧水素タンク(約290件)・燃料電池システム制御(約3,350件)といった、FCVの開発・生産の根幹となる燃料電池システム関連の特許に関しては、これらの特許を実施してFCVの製造・販売を行う場合、市場導入初期(2020年末までを想定)の特許実施権を無償とする。
 また、水素供給・製造といった水素ステーション関連の特許(約70件)に関しては、水素ステーションの早期普及に貢献するため、水素ステーションの設置・運営を行う場合の特許実施権を、期間を限定することなく無償とする。

http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/4663446より引用)

トヨタ自動車の特許無料提供は今後の燃料電池自動車の普及に大きく貢献すると考えられます。なぜトヨタ自動車がこのようなことをするかというと、他社は燃料電池自動車の開発をしたくてもノウハウがなかったり、開発するにしても特許で守られており、十分な成果が見込めなどの理由で開発にお金を投資することができませんでした。

そのような背景からトヨタ自動車以外、燃料電池自動車の開発は進んでおらず、競争が生まれにくい環境にありました。
そこで、他社に技術を提供することで多くの会社が燃料電池自動車の開発に取り組みやすくし、最終的に需要の拡大を狙っていると考えられています。

実際にトヨタ自動車だけが燃料電池自動車の開発が進んでいたとしたら、国としてもこの分野に多くの補助金を出すのが難しいですが、多くの企業が参入することで、国も補助金が出しやすくなります。

多くの補助金が出ることによって、水素ステーションなどのスタンドを全国に普及しやすくなり、結果的にトヨタ自動車も大きな恩恵を受けることが可能になります。

2.もの凄いスピードで生まれるアイデア

最近発表されたニュースを見ても多くの人の想像を超えるアイデアが伺えます。

「EVが走ると充電される高速道路」を英国がテストへ
英国は、「走行中の電気自動車を無線で充電する高速道路」の試験を開始する。韓国では既に試験運用されているが、英国では今後5年で約5億ポンドを投資するという。

http://wired.jp/2015/08/17/uk-to-test-roads-that-recharge-cars-as-they-drive/より引用)

アメリカの電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズは、5億ドルの新株を発行してを資金調達する計画を発表した。発表では、資金はストアやサービスセンターの拡充、低価格タイプの「モデル3」の開発、「ギガファクトリー」と呼ばれる巨大電池工場の建設、充電ステーション「スーパーチャージャー」ネットワークの整備などに使う予定だ。また同時に、イーロン・マスクCEOが自社株を2000万ドル、公募価格にて追加購入する考えも明らかにした。

http://zuuonline.com/archives/77443より引用)

この2つのニュースは電気自動車のニュースですが、1つ目のニュースは電気自動車の不便を劇的に改善するものです。

今まで電気自動車の充電にかかる時間は30分もかかり、ガソリン車と比べるとエネルギーを補充するのに時間が掛かり過ぎていました。しかし、道路を走行することによって電気自動車の充電が出来るとしたら、ガソリン車よりも圧倒的に時間もコストも手軽になり身近なものになっていくと考えることが出来ます。

2つ目のニュースは、業績があまり良くはない電気自動車メーカー「テスタモーターズ」が自社株買いを発表した内容で、調達した資金は充電ステーションの整備や電池工場の建設等に使われる予定と発表しています。

しかし業績があまり良くない中、公募増資と自社株買いを同時に行い強気の姿勢で経営に取り組んでいく姿は、多くの人を魅了し資金が集まり成長していくと考えられます。

このように、未知なる業界でも一歩一歩着実に前に進み更なる進化を遂げる準備をしているのです。

3.ディーゼルに集まる注目

今までディーゼルと聞くと環境に良くないイメージが強くありました。東京都では未整備なディーゼル車の通行規制を行っています。。

東京 都 環境 確 保 条 例 ( 略称 ) で 定 め る粒子状物 質 排 出 基準を満た さ な い
ディーゼル車(乗用車を除く。)は、東京都内での走行が禁止されています

http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/vehicle/air_pollution/attachement/kiseichirashi.pdfより引用)

ディーゼル車へのイメージを一般の主婦の方に街頭インタビューをすると

「環境に悪いイメージがある。トラックしか使わないイメージ。ディーゼルって一般の方が使うんですか?」

との回答が大多数でした。

今現在一般の主婦の方々にはその程度の認知しかされていないのです。
もともとディーゼル車はパワーがあり欧州等では、日本と違って長時間運転することが多くスピードも日本より規制がゆるいため人気を集めていました。
日本のディーゼル車普及率と欧州の普及率を比べても圧倒的に差があります。しかし最近では、日本でもディーゼル車が着実に浸透しつつあるのが現実です。

4.クリーンディーゼル

クリーンディーゼルエンジン、このエンジン開発をきっかけに日本での車のシェアが変わろうとしています。

マツダが開発している新世代クリーンディーゼルエンジンこのエンジンに今多くの注目が集まっているのです。

力強さ、軽快さ。静かさ。をモットーにエンジン開発に取り組んでいます。

燃料消費率も18km/Lを超えておりマツダのガソリンエンジン車と比べても非常に優秀な成績を収めています。
なぜここまでディーゼルエンジンが注目されているかというと、さまざまな技術革新で低圧縮比14.0を達成し、燃料室の温度向上を抑制するのに成功し、空気と燃料が良く混じり合った高効率燃焼が可能となりNOx(窒素酸化物)やススの発生量を大幅に低減します。

また燃焼時の爆発力を下げることによりエンジン部品の軽量化、機械抵抗の抵抗の軽減を実現しました。このことにより高回転までスムーズに回る軽快感をもたらします。

独創的なアイデアと、他社にない走りだけを追求するマツダだからこそ出来た発明なのです。

5.トヨタも欲しがるマツダの技術

トヨタ自動車はハイブリッドシステムの技術供与やOEM供給で提携をしていました。

しかし今回は環境技術などで協力関係を深める意図だと考えることが出来ます。トヨタ自動車は、マツダの「クリーンディーゼルエンジン」に注目をしているのです。

トヨタの危機感

 今回の両社の提携拡大も、トヨタが「マツダの低燃費エンジンの開発力を高く評価している」ことが背景にある。トヨタはグローバルでハイブリッドカーを年間120万台以上販売している。しかし、このうちの半分が日本市場。世界の新車市場に占めるハイブリッドカーの比率は4%程度にとどまっており、ほとんどが依然としてガソリンとディーゼルのコンベンショナルな内燃機関で占められている。

 トヨタはガソリン・ディーゼルエンジン自体の低燃費化は他社並みのレベルで、特に欧州やインドで需要の高い乗用車用ディーゼルエンジンでは遅れている。トヨタがBMWからディーゼルエンジンを調達しているのも、開発が遅れているためだ。

 特に、ガソリン価格の下落により北米市場でハイブリッドカーの需要が低迷したのを目の当たりにしたトヨタは、強い危機感を抱いている。そこでマツダと提携を拡大、スカイアクティブ技術を得ることで、市場の大半を占めるコンベンショナルなエンジンの低燃費化を進め、競争力を維持していくとの思惑が働いたとみられる

(http://biz-journal.jp/2015/05/post_10040.htmlより引用)

トヨタ自動車はグローバルで販売台数を伸ばしているように感じますが実際は日本での販売台数が多く、マツダのグローバルでの販売台数に比べると大きく劣っています。

欧州ではハイブリット車よりもディーゼル車のほうが浸透していて、顧客の心をいち早く掴むことが出来たのだと予想することが出来ます。

今後もマツダのグローバルでの販売台数は加速し、日本車でディーゼル車を買うならマツダ。という流れが生まれていく可能性もあります。

日本で、スポーツカーと言えばポルシェやフェラーリを想像してしまう人が多いのです。しかし、マツダがグローバルに活躍することによって、みんなが手軽に乗れるスポーツカーは、マツダのロードスターだ。という認識にもなりかねません。

このような可能性にトヨタ自動車も恐怖感を感じているのです。

6.原油価格の後押し

原油の値段は徐々に下がっていて現在(2015,8,19)のレギュラーガソリンの価格は1ℓ125円まで下がっています。

しかし、まだ3桁の価格です。そんな中、ディーゼルガソリンは3桁をきり1ℓ95円で販売されています。

この価格の差は大きな差です。

車を選ぶときに誰もが年間どのくらいのお金が、かかるかを計算します。そのときに、30円の差は大きく関わってくるのです。

1カ月に2回30ℓ給油したと考え、年間の費用を比べるとレギュラー車の場合、90,000円ガソリン代でかかります。

これがディーゼル車の場合は、68,400円で済むことになり年間で2万円以上の差額が出ます。

10年車を乗り続けたとすると20万円以上の節約になります。
燃費もレギュラーよりディーゼルの方が良いと言われているため、実際には今出した数字以上に節約効果があると言われています。今の日本の傾向からすると節約志向が非常に強いため、そのようなことからも多くの人がマツダのディーゼル車に注目を集め購入者が増えていく可能性は高いと言えます。

まとめ

今回の内容ではマツダのクリーンディーゼルエンジンに注目し、ディーゼル車をメインにまとめてきましたが、環境問題の解決には今、全世界が注目をしていてお金をかけて研究しています。

電気自動車、水素自動車や自動運転の自動車には果てしない可能性があるのです。

日常の生活ではあまり感じることが少ない分野だと思いますが、車の進化は私たちの移動手段を大きく変化させます。一昔前は馬が私たちの移動手段でした。しかし、今は馬で移動している人を見つけるほうが難しいです。

50年後の未来は、車に乗っている人を見つけるのすら難しくなっているかも知れません。そのような未来を想像しながら車業界を観察していくのも面白いかも知れません。


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