サーキットブレーカーとは!?中国市場で何が起きているのかまとめ

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既にご存知の通り、市場は新年早々、驚くような値動きを目撃する事となりました。
4日の中国株式市場でCSI300指数が7%も下落しサーキットブレーカーが発動されたのです。

中国市場の暴落を受け、世界中の市場がパニックに陥りました。

大発会となる日経平均も、下げ幅が500円を超えました。
その後、始まったニューヨーク市場でも同じように株価は下がりました。世界中の市場がパニック状態になってしまったのです。
波乱の幕開けとなってしまった2016年、震源地となった中国では、何が起こっているのでしょうか?

1.何故暴落したのか?

4日の朝に発表された12月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が48.2と市場予想を下回った事を受けて取引開始から値を下げてスタートしました。

もう一つ、株価が暴落したのには大きな理由があります。

中国では昨年の7月、証券当局が株価の底を支える対策の一環として国有企業などに対して保有株を半年間売却しないように指示しました。
その半年という期限が今月で終わります。
その結果、大量の売りが出る可能性があり投資家の多くが、その事を嫌がり、さらなる下落を招く事となったのです。

また、上海外国為替市場で人民元安が続いている事も関係しています。

価値が下がり続ける事を嫌った人民元が海外へと流出していき、ますます人民元が安くなる。その動きが加速する事によって国内景気を悪化させる可能性があるのです。

これらの材料が重なった結果、午後の取引開始後に最初のサーキットブレーカーが発動し、15分の取引停止に陥りました。その後、再開された市場でも値が戻る事はなく午後1時半過ぎに2度目のサーキットブレーカーが発動して、4日の取引は停止となりました。

そもそもサーキットブレーカーとは?

サーキットブレーカーとは、株式市場が大きく動いた時に、値幅制限や取引停止によって市場を安定させる為に用いられる制度のことです。

日本でも、過去に2001年のアメリカ同時多発テロの翌日やリーマンショックの時など何回か発動しています。

2.中国では初めての発動

中国では昨年の夏の株価暴落を受けて、株式市場の安定化を目的にサーキットブレーカーの導入を決定しました。
適用されるのは、2016年の1月からでした。

つまり、サーキットブレーカーが導入された、その日に発動するという事態になってしまったのです。

中国が導入したサーキットブレーカー制度は、CSI300指数の変動幅が前日比5%以上になった時に15分間の売買停止7%を超えた場合にはその日の取引を終了するというものでした。

今回の場合、午後の取引開始後に1回目が発動して15分間の売買停止、再開後に2回目となるサーキットブレーカーが発動して、通常よりも90分程早く取引を終える事となってしまいました。
1回目のサーキットブレーカーによって、市場は既にパニックになっていました。そして、取引が再開されても、その動きは変わる事はありませんでした。最初の発動によって、売買が停止され、売りたくても売れない投資家が混乱して市場がパニックに陥ったと考えて間違いはないでしょう。

3.中国株式市場はどこまで下がるのか?

気になるのは中国の今後です。

今後、中国の株式市場はどのように動いていく事が予測されるのでしょうか?
短期的な視点で見ると、しばらくは下げが続いていく事が考えられます。サーキットブレーカーが発動した事によって、4日の取引は終了時間を待たずに終わってしまいました。特に、終了直前には大きく下がりました。かなりの数の売りが出たのでしょう。この動きから考えられる事は、逃げ遅れた投資家が多数いる事です。この逃げ遅れた投資家の売りが控えているならば、株価はもう少し下がる事が予想できます。

また、今回の件で世界中の投資家がチャイナリスクについて再考しているはずです。一度起こった流れを止めるのは容易な事ではありません。この流れの中で、含み損に耐えられなくなる投資家も出てくる事でしょう。そうなれば、追証投げが出る可能性もあります。この状況で積極的に買っていく事は控えておいた方がいいかもしれません。

4.下がり続ける市場はない

たしかに今の状況では積極的に買っていける状況ではありません。

しかし一方で、下がり続ける市場は存在しないという面もあります。
必ずどこかで、底を打つはずです。

では、その底はどこなのでしょうか?

正確に予想する事は難しいですが、いくつかのシナリオは予測しておく必要があるでしょう。
何故、中国市場がここまで下がったのでしょうか?

先程にも書きましたが、4日の朝に発表された12月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を下回った事が今回の暴落の最初の原因となっています。指数が悪かったという事は、中国経済の景気が減速している事を表しています。PMIは50%が節目と考えられているので、この50%を超える事が出来るかどうかが一つのポイントになるのではないでしょうか。

とはいえ、やはり最も大切になってくるのは長期的に見て中国経済の成長が今後も続くのかどうかという事になります。
市場では中国が今までのように力強い成長を続けていく事は不可能だと考えている人もいるようです。

注目するべきポイントは、今後の成長率がどの程度になるのかという事です。実際、下がった成長率を目の当たりにすると株価は下がるでしょう。しかし、そこでの下げは短期筋の投売りによるものかもしれません。今回のように株価が大きく下げた時には、誰もが不安になってしまいます。市場も過敏になっている為、ちょっとしたニュースでも大きく動くことがあります。しかし、その投げ売りもいつまでも続くわけではありません。売る人が多くいて、買う人が少ないから株価は下がるのです。やがて、売りたいと考える人が少なくなってきて、少しずつ市場が落ち着いてきた時こそ、積極的に割安になっている株を探していくべきです。

5.対岸の火事ではない

当然ですが中国市場が大きく下がれば、日本の市場も大きく下がります。
何故ならば、企業業績を考える時に海外市場が与える影響が大きいからです。海外での売上げ比率も大きくなっています。
また、中国の景気が悪化すれば、その影響は他の国にも出てきます。
近年の中国経済の成長は目を見張るものがあります。中国が成長していく事によって、中国と経済的につながりがある近隣の新興国にもいい影響を与えていました。そして、中国の需要増加によって原油などの資源も値を上げて、資源国の景気にも好影響を与えていました。中国の経済成長は、1つの国の成長に留まらないのです。

なおかつ中国では現在、ギャンブルが禁止されていて国民は株式投資を一番のギャンブルとして捕らえる現実があると言うことを頭に入れといて欲しい。ギャンブルで投資に回るお金は一瞬の出来事でさっと消え去ってしまいます。ですから、中国経済が安定しないのは必然だとも言えるのです。

今後、ますます目が離せない存在となった中国ですが、中国市場は当分の間、荒れる事が予想されます。

しかし、目の前の動きに右往左往するのではなく、大きく下がっていく時だからこそ、割安な銘柄を探しながら、慎重に投資機会を伺うことが大切です。


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