中国バブル崩壊でも中国で稼ぐ日本企業の5つの秘訣

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20150913_01

中国バブル崩壊が騒がれている今この時間にも中国で稼ぎ続けている日本企業は存在しています。

なぜ、そのような企業は中国経済が下降していく中でも稼ぎ続けることができるのか。

今回はその秘訣に迫って行きます。

1.環境規制に目を付ける

「中国では繊維ビジネスが盛ん」というイメージが強い人は多いです。
しかし、3年程前から中国各地で繊維工場が閉鎖し始めました。

原因は、習近平政権に変化してから、環境規制が厳しくなり、罰金の金額が増し最悪の場合は逮捕されることもある環境になりました。
時には閉鎖を強要されるケースも増え中国で繊維ビジネスを行うのは不可能のように思えていたのです。

そしてそこに目を付けたのが、コミカミノルタです。
「厳格な規制こそ稼げるチャンスがある」厳しくなる環境規制に目を付けて環境汚染の問題を解決できる専用インクジェットプリンターの売込みを本格化し、このことにより中国にある工場の多くは人手と廃液の両方を減らすことが可能となりました。

2.3ヶ月で4割の工場が操業停止

中国の従来のやり方は、大型のスクリーンを使って繊維にインクを浸透させるやり方でやってきました。
そのようなやり方だと、洗浄時に大量の廃液がでます。
それに加えて、模様や色を変えるたびにスクリーンを変えなくてはいけないために、人件費が多くかかります。
今までと同じ低賃金で従業員を雇うことが可能であれば、人件費が増しても大きなダメージにはならなかったのですが、近年では人件費も向上し人件費は日に日に大きな問題となっていったのです。

そのような中、中国政府は無理にでも繊維産業の転換に乗り出したため、3ヶ月以内に厳しい環境規制をクリアにすることが義務付けました。
このことによって、多くの工場が廃液の処理に頭を抱え、人件費の高騰で追い込まれ、操業停止へと追い込まれていったのです。

典型的な加工貿易・輸出型産業。地場系、外資など多くの企業が沿海各省を拠点に世界各国へ輸出している。中国製は価格競争力、スケールメリットなどで優位に立つ一方、貿易問題に発展しやすい。また、人件費の高騰、人民元高は徐々に輸出競争力を弱めており、生産拠点の一部をベトナム、バングラディシュなどに移す動きも見られる。

(http://www.naito-sec.co.jp/china/report/sector/130607b.htmlより引用)

中国政府は汚染発生源を淘汰すると同時に、大量に仕事を集中させ需要バランスを整えようとしています。
それは、付加価値の高い工場を中国に残していくには、環境問題や厳しい規制など、細かいところに目を配り改革を進めていかなくては、「中国製品は安いもの」というイメージがついてしまい、そのような状況になるのを防ぐためにも改革が必要と政府は考えているのです。

3.環境問題の解決と納期短縮を武器に単価が高いものでも売り込める

3カ月以内に問題を解決しなくてはいけない工場は、それらを全て解決してくれる魔法の杖みたいなものをみんなが求めました。
そのようなときにコニカミノルタは高機能のインクジェット式プリンターを売り込み多くの工場を救っていきました。

このインクジェット式プリンターを使うと、従来使っていたスクリーンは不要になり、人件費も減らすことが出来、洗浄時の廃液も削減できます。

この2点の改善は工場からしてみたら喉から手が出るほど改善したい点を突いていました。
ですから多くの工場はインクジェット式プリンターの専用インクが高いとしても導入を決め、導入コストは3年あれば元が取れると考え、ただ政府の政策によって追い込まれたから導入を決めたのではなく、新たな武器として考え導入したと多くの経営者は語っています。

なぜインクジェット式プリンターだと納期を早めることが出来るのかというと、従来の方式では、アパレル企業からデザインを受注したあと個別にスクリーンを作らないと作業を進めることが出来ませんでした。
それが、インクジェット式の場合は、デザインを全てデジタルデータで管理するため、毎回交換していた手間が省けます。

このことによって、今までは1週間ほどかかっていた納期を布地さえあれば翌日納期を可能にすることが出来ました。

ファッション業界は短期間で商品を入れ替えることは良くあり、ファッション業界との取引を拡大させていく上で納期の短縮は必要不可欠で、インクジェット式プリンターの導入は工場にとっても大きな可能性を秘めているのです。

4.どこよりもアフターケアを大事に

今までも多くの企業が中国でビジネスをしてきましたが、中国でビジネスをしていくと度々出る問題があります。

それは「海賊版製品」です。

特にコニカミノルタが販売しているインクジェット式プリンターでは専用インクがあり、このように専用インクなどがある商品では、値段を安価に設定して海賊版インクを販売する業者が現れ、経費を削減するために海賊版インクに手を出してしまう企業も後を絶ちません。
そのようなことが原因で、プリンターが目詰まりしたり、故障してしまうことも現実として起きています。

他では中国企業の中ではイタリア企業の製品が現在多く取り扱われています。
しかし、イタリア企業は売ったら売りっぱなしにしているため、トラブルが絶えない現状です。

そのような背景を元に、コニカミノルタは購入後のアフターケアを大切に行っていくように取り組んでいます。

例をだすと、上海に独自のサポート部門を設立し、床のほこりを除去しないと故障が増えることや、色落ちを防ぐためのノウハウを提供しています。
トラブルが起きてしまったときでも、代理店などに任せたりせず、スタッフが即座に駆けつけ修理に向かいます。
このようなことから、多少コストがかかったとしても、コニカミノルタに任せておけば大丈夫という安心が生まれ、確固たる地位を日に日に築いているのです。

5.見方を変えることによって手段は絶えず生まれる

今の日本の環境というものは常に何かの情報が流れていて、暇な時間はスマートフォンを手に取り、自宅に帰宅すると無意識のうちにテレビをつけ生活している日々です。
このような日々では無意識のうちに情報は頭に入ってしまいます。

ニュースでいうと、中国の環境問題、中国人観光客のマナーの悪さ、中国人政府の傲慢さなど、実際には自分自身の目で見ていないのに、あたかも自分で見て経験したかのように世の中の人は噂をします。
これでは柔軟な発想は生まれません。

今回のコニカミノルタを見ていると、中国で起きている問題を的確に見極め、分析し多くの人を救ったからこそある中国ビジネスの成功といえると思います。

中国の今ある状況、どのようにしたら解決でき多くの人の助けとなるのか、根本的なとこから中国ビジネスで成功を収めるには解決していかなくてはなりません。

業態転換に向け、異業種企業を相次ぎ買収
「先月末、米ニューヨークで(配車サービス)Uberを利用する機会がありました。事前に見積もりが来るし、車種を選べる。乗車後はレビューもできます。(イエローキャブが走り回る)ニューヨークであんな経験は初めて」−−。今やデジタルビジネスの寵児であるUberの話題で山名社長は口火を切った。
コニカミノルタは企業向けに複写機や複合機、印刷会社向けに印刷機をそれぞれ販売している。その活用を顧客任せにせず、サービスとして受託する体制に転換している。その一例が、英国のCharterhouseの2012年11月の買収。「この会社はBMWやコカコーラ、ユニリーバなどの企業に入り込み、マーケティング部門に常駐。印刷物やデジタルコンテンツの制作をワンストップで引き受けています」(山名社長)。2014年6月には同じ事業を行う豪Ergoを買収し、欧州だけでなく、アジア地域に拡大した。
それまでのメーカーという業態からすると、これだけでも思い切った事業展開だが、それで満足したわけではない。「発注者から見てコスト削減やワンストップサービスを提供できるようになりました。しかし付加価値が高いとは言えません。そこで次に(2014年12月にCharterhouseを介して)英Indiciaを買収しました」。
Indiciaは、インターネットによる顧客の嗜好や購買に関するデータ収集・分析と、印刷物とデジタルメディアを使ったマーケティング施策の立案・実施を専門に手がける企業(2006年設立)。「ビッグデータを解析して個別の企業、顧客にカスタマイズしたマーケティングプランを作れるようになりました」(山名社長)。プランの立案から印刷物やデジタルコンテンツの作成、一部の効果測定までを、一気通貫でサポートする体制を整えた。

(http://it.impressbm.co.jp/articles/-/12581より引用)

まとめ

グローバルで戦っていくには、今までと同じ土俵で戦っていたら勝てないことが多くあります。
「ずるい、そんなやり方、そこまでする」
そのようなことを言っていては世界では勝ち進んでいけません。
犯罪に手を染めることは決してやってはいけないし、株主の資金を集めるようなことをしてはいけませんが、ルールに乗っ取って誰もやっていないこと、思いつかないことはもっと積極的に行っていくべきです。
積極的に失敗を恐れず世界で日本企業が今後も羽ばたいていくことでしょう。


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