マイナス金利導入は失敗!?~中央銀行バブル終焉の足音

1月29日にまたしてもサプライズ演出で登場した日銀のマイナス金利導入、黒田バズーカ3ですが、発表直後からその内容を巡って評価が分かれ、相場は上限に大きく振れながら上昇するという異例の動きを見せることとなりました。

欧米市場では一応の評価が得られ各国の株価は上昇しましたが、なんとかもったのは週明けの月曜日だけで火曜日以降の相場は大きく崩れはじめ、2月3日の東京タイムから崩れ始めたドル円はNYタイムに入ってISMの非製造業景気指数の悪化から118円台に下落し、石油の在庫統計をうけて一気に117円台中盤まで下落を演じることとなってしまいました。

この2つの事象だけではドル円はさすがに同日の午後につけた120円から300PIPSも下がらないだろうと思うのですが、時間的経過は穏やかだったものの、内容は昨年8月24日の中国ショックの暴落並みの下落幅となってしまったのです。

恐らくこの時間帯に実際にポジションをもっていた個人投資家の方はなにが起こってしまったのかまったくよくわからずにあっさりストップロスをつけさせられることとなったことと思いますが、あと付けの講釈はいくらでもできても、状況を判断するという意味では非常にわかりづらい相場展開になったことは間違いないものとなってしまいました。

その後もドル円は下落を加速させ明け方4時過ぎには117円を割込む寸前まで下落を加速させることとなりましたが、何とか117円を死守することができたことから118円台までショートカバーをする動きとなりました。

しかし2月4日の東京市場は依然として相場は方向感が乏しく、わかりにくい状況が継続しています。

過去2回の緩和後の相場の動きからすればまったく異なるものであることは間違いなく、株も為替もほぼ全値戻しを示現したことで、この緩和効果がこの先多少なりとも持続するとは敬虔には思えない相場が続いています。

1.短期の投機筋は黒田バズーカ3にまったく追随せず

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1月29日からの黒田バズーカ3の発表による株と為替の上昇は結局のところ3日続かないという本能寺の変の明智光秀のような状況に陥ってしまいましたが、これは過去2回の緩和措置に積極的に買い向かったヘッジファンドなどの投機筋が今回ほとんど追随しなかったことがその大きな要因としてあげられるようです。

その理由は、中国人民銀行が日本の日銀の動きを受けて人民元を再度切下げるのではないかという見方が強まったためで、 外為オプション市場では、今月26~27日に上海で開かれるG20財務相・中央銀行総会会議に絡んで人民元が切り下げられるのではないかとの思惑から、今週に入って人民元安を見込むポジションの構築が盛んになっているのです。

つまり日本のマイナス金利よりもこちらのほうが大きなテーマとなってしまったことから、大きな買いあがりが起きなかったという見方が強まっています。

確かに言われてみればドル円は初動でつみあがった円ロングの投げが大量に出たことからストップロスによる上昇はあったもののその後はまったく買いが続かずに121円の滞留時間は実に短いものとなってしまいました。

サプライズだけで政策運営をしていこうとする黒田日銀のやり方は市場との対話性に乏しく、今回のようなやり方になると中身が難解なだけに評価は一元的に確立せず、結果として思ったほどの市場コントロールが実現できないという非常に厳しい結果をもたらすことになってしまったといえます。

実は2月はこの人民元の切り下げがもっともリスクの大きなイベントであり、切り下げが実施された場合上海株価にもかなり大きな影響が出ることを想定しておく必要がありそうです。

2.債券市場にだけ金融機関が殺到し投機筋も交えたバブル相場が展開

株と為替には反応しなかった短期投機筋は今、債券相場に殺到しており、米国の債券金利はその状況を受けて大幅に金利が下落していますし、国内でも少しでも利ののった債券に買いが集中しています。

量的金融緩和というのは結局のところ国債を買い上げても資金は日銀の当座預金に豚積みになっていただけですから、ある意味では政策内容は華々しくても実利も実害も少ないものといえましたが、マイナス金利の実行は、利益の上がらない金融機関が広範に各国の債券市場でイールドハンティングを行うきっかけになってしまい、とんでもない債券バブル相場を作り出すきっかけとなってしまっています。

米国の債券は利上げをしたにもかかわらず利回りは以前にも増して下落してしまい、ドル円は利率の低下で結果的に円高ドル安に動くこととなっています。

3.そもそも中央銀行のひとりよがりの政策ではもはや市場をうまく制御できない

考えて見ますと、12月3日に発表されたECBの追加緩和措置も内容としては一定の要件を満たしていましたが、結局市場の期待に応えるには至らなかったことから猛烈なショートカバーがはいり、このときも350PIPSもの戻りを示現することとなってしまいました。

今回の日銀のマイナス金利緩和も結果としてはピークの121.500円レベルから4日の早朝4時の117.044円までを見ると実に4円50銭近い下落であり、緩和策がまったく市場を制御できていない状況が立て続けに起こっていることが改めて理解できる状況です。

2月は先進各国ともに中央銀行の政策決定会合はなく、中国も春節で一旦は休憩となりますが、3月のECB理事会、日銀政策決定会合でまたしても緩和措置が講じられるようなことがあっても、これまでと同じような相場の動きを期待できない状況に落ちっていることには十分な注意が必要です。

特にECBについては3月に本当に存分な追加緩和ができるのかどうかかなり微妙になってきていますし、日銀も参院選を睨んで金利調節を含めた量的追加緩和などを3月もしくは4月に実施した場合、またしてもその効果に疑問が投げかけられる可能性が出ることが非常に危惧されます。

とにかく金融緩和措置がでたら必ず相場がそれに連動して当初想定した方向に動くと過信するのはかなり危なくなってきています。

既に12月のECB,過去2回の日銀政策決定会合後の動きを見た場合、直後に参戦して短期で利益を得るのはいいとしても、中央銀行主導でトレンドが形成されると思い込むことだけはかなり危険であることを今回まざまざと見せ付けられてしまいました。

4.FOMCが追加利上げを断行した場合大幅な想定外のクラッシュが起きる可能性も

どうも各国の金融当局の繰り出してくる不適切な金融政策は世界中の金融市場に大きな影響を与え始めているようで、我々の想定を超えた新興国市場やコモディティ、債券などの市場で想定外のクラッシュやデフォルトなどが起きる可能性に注意が必要となってきているようです。

ただ、注意といっても我々にできるのは確実にタイトなストップロスを置いて闇雲に相場の変動に巻き込まれないようにすることだけしか手立てはありませんが、当面流れがつかめないときには迂闊にポジションを持たずに確信が持てるときに集中して売買をしていくといった自己防衛の工夫が必要になりそうです。

またどちらに相場が動くかわからないと思ったときには一旦休んでしっかり様子を見るといったことも必要になりそうです。

3日夜のNYタイムでもテクニカル的にはドル円もせいぜい118円台突入あたりが下値のいい線かと思いましたが、あっけなく117円台初頭まで下抜けているところを見ますと、ほとんどオシレーター系のツールだけでは底値を見通せない状況であることは間違いありません。

しっかりストップロスが入っていれば売っても買ってもそれほど大きな心配はありませんが、無防備な売買ポジションをもつと大きくやられることになりかねませんので細心の注意が必要となる時期にさしかかってきています。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。