Brexitが与えた相場の影響と2016年相場のこれから

UKのEU離脱をかけた国民投票は事前の世論調査と賭け屋のオッズにすっかりだまされた感がありますが、事実はもっとドラスティックであり、他国の状況であるが故によくわからない部分が多いことも事実ですが、市場で信じていいことと悪いことがあることが明確にわかった投開票の二日間となってしまいました。

UK国民投票が残した大きすぎる教訓

ビッグデータなどの普及により低コスト、短時間で大掛かりなデータの分析をできるようになった今の社会ですが、今回のUKの国民投票ほどサンプル数の少ない世論調査も賭け屋のオッズもあてにならないことを明確に示現したリスクイベントはなかったのではないでしょうか?

もっと精密なデータ分析を行う必要があったことを感じますし、安易にこうした情報と市場のセンチメントに乗ってしまった個人投資家はかなりやられてしまったはずです。特に離脱反対の下院議員が惨殺されるという痛ましい事件も絡んで、日本ならすっかり情にほだされる動きが加速したであろう状況でしたが、しっかりとした自分の意見をもつ英国民は個々に自らの意思を貫くこととなり、大きな差にはなりませんでしたが、EU離脱を現実のものとしてしまいました。

※UK国民投票結果 BBC HPより
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学歴が高い層、若年者層が圧倒的に残留支持で、地方だけの一部が離脱を支持しているという話も結果としてはほとんど嘘に近い状況を呈しています。まさにビックデータ活用時代であったはずなのにトリッキーな情報だけに惑わされて、妙に市場全体が残留という安心感のセンチメントの覆われてしまったことも多くの個人投資家をはじめプロのファンドまで大きな損失を被るきっかけになってしまったようです。

ミセスワタナベは生き残ったのか?はたまた暴落死?

今回のUKの国民投票で印象的だったのは、開票時間という問題もあって、ほぼ高値と安値がアジアオセアニア、東京タイムですべて示現したことです。24日の朝6時には日本人投資家の大好きなポンド円はみごと160円の高値をつけることになりましたから、ここですっかりやめておいた投資家はかなり報われたはずですが、投票結果までポジションを引っ張った方々はどうみてもコストを割り込む形で撤退を余儀なくされたはずです。

事前に日本ではミセスワタナベと呼ばれる個人投資家が猛烈にポンド円のロングを抱えているという情報がメディアを駆けめぐりましたが、140円台からポジションを保有していたこうした個人投資家は何回かのゆり戻しでストップロスをつけないようにかなり下のほうにストップを設定していたはすですし、まさか134円台にまで下落するとは思わずにまったくストップをつけていなかったため、損失を出した可能性も当然考えられます。

ここでもひとつ強く感じるのは、ファンダメンタルズは方向性を当てることができても、タイミングをつかまないとまったく利益を得ることができないということです。

離脱有利を当初から当てていても150円台でポンド円を売っていたらまず160円に上昇した時点で完全にストップロスをつけて撤退ですし、この最大の上昇タイミングに売りで入れなければまったく儲からなかったことになります。
このあたりも九死に一生を得られたトレーダーとそのまま暴落してやられたトレーダーをわけるものとなったはずです。

ただ全般的に言えばポンド円などは上下に27円も動いているわけですから、神様でない限りはこの相場で利益を得られた投資家はごくわずかの筈でほとんどの市場参加者は売っても買っても損失を被ることになってしまったのが現実のようです。

※ポンド円1分足3000本
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今年後半にもまさかのリスク満載の2016年

やっと半年が終わろうとしている2016年ですが、今年は当初考えていた以上に金融相場は激動の時期に当たっており、ここからの動きも決して安心できないところに私たちはたたされています。ここからの半年間もかなり様々なリスクが高まることが予想され、まさかの展開を考えておく必要がでてきているのです。

1.米国には利上げしなくてはならない事情が示現

UKのEU離脱が正式決定したことで市場では米国の利上げ時期が7月からさらに後退したという観測が強まっています。確かに世界的な経済状況だけから考えれば、ここで利上げなど考えにくい状況ですが、実は国内的な状況を考えますと、必ずしも利上げを後ずれさせられない事情が米国内に示現しはじめているのです。

それは米国の商業不動産のバブル状態と崩壊のリスクの問題の高まりです。

PIMCOは6月20日付けのレポートで米国商用不動産の価格が向こう1年間に最大5%下落する可能性があるとの見方を示し、完全に米国の商用不動産がバブル崩壊寸前に陥っていることを指摘しています。このまま金利を低いまま維持しておけば、このバブル崩壊をコントロールすることができなくなるリスクをFRBは足元で負っている状況にあるのです。したがってFRBが少しでも景気がいいうちに利上げをしておきたいというのはかなり強い意思として存在するはずです。

ひとつの指標として彼らが利上げに踏み切るベンチマークとなるのがS$Pの株価指数で、今年の上げの最高ポイントである2134を超えることがあれば、FRBはどのような世界情勢てあっても迷わずに利上げを断行する可能性が残されています。本来自国の中に過度なインフレを起こす要因があれば利上げで調整するのが中央銀行の役割ですから、この局面での利上げの実施はある意味で正しいといえます。

ただし、その一方で米国の利上げが新興国経済に与える影響は大きく、米国利上げ後の年初に起こった世界的な停滞相場が再度到来する可能性はかなり高まることになります。現在平安が保たれている世界の相場は先進主要国の中央銀行による計画的な値づけにもとづいて示現している低金利が支えているだけですから、米国の利上げが加速することになればこの均衡は破られ大きな景気の転換点が訪れる可能性があるのです。

1937年の再来は依然としてそのリスクが残っていることがよくわかります。

2. ありえないとは言えなくなってきたトランプ政権の誕生

そして今年まさかの最大のリスクとして残っているのが米国の大統領選挙です。直近の世論調査などではトランプ候補の歩が悪くなっているように見えますが、英国の世論調査を考えれば、まだまだその結果は予断を許さない状況ということがいえます。とくにトランプ候補のような人物が共和党の代表に残ること自体、国民の大統領選択に関する発想が大きく変わっていることを示唆するものであり、半グローバリズムの保守主義が米国にもかなりの勢いで台頭していることを強く感じさせられます。

為替に関して言えば、BREXITで簡単に99円まで到達していることから、この先トランプ政権誕生となれば11月に90円台前半まで試しに行く可能性は十分にあるといえます。

これまでこうした比較的事前から可視化されているリスクイベントは大きな相場の結果を招かないものでしたが、UKのEU離脱の折込の遅さを見ていますと、実際に事が起きてからかなり相場にショックが走る可能性が十分に考えられることになり、要注意な状況になってきています。

3. EUの弱体化と日銀の手詰まりで一気に到来する中央銀行バブルの崩壊

さらに、UKのEU離脱よりも深刻に見えるのがEU自体の組織維持の問題です。仮想敵など外部にその統合化の大きな要因が明確にあるときはこうした統合化は機能を発揮しますが、内側から崩壊が始まるときは想像以上にもろくなるのが組織の常であり、EUの完全崩壊まではそれなりに時間のかかることになりそうではありますが、ECBがその金融政策で今後短期間にユーロ圏のガバナンスを失う可能性は十分に考えられる状況となってきています。

実際に日欧ともに中央銀行は緩和措置により市場をコントロールすることに限界が見え始めており、中央銀行バブルと呼ばれる超低金利政策を制御できなくなればこのバブルは崩壊することは間違いない状態となりそうです。

米国の利上げの反対側で超低金利政策を行ってきた中央銀行バブルが崩壊すれば世界的に大きな金融市場の混乱が起きることは間違いありません。UKのまさかの結果で大きく値を下げた株と為替の市場の足元の状況を見れば、こうした悲惨な市場が示現する可能性はまったく否定できないといえます。

常にリスクに備えるとともにどのタイミングかをしっかり見極めることが重要

ファンダメンタルズは方向感を当てることができてもそのタイミングを理解できなければ利益を得ることはできません。

これは今回のUKのEU離脱投票劇を見ていてもよくわかることです。早くからポンド円を売り持ちしていても160円まで担ぎ上げられてしまえば一旦は損切りの憂き目にあってしまうことになり、方向感はあってもちっとも儲からないということが現実の問題として浮上します。

ファンダメンタルズはどの時々の市場のテーマですからテクニカルチャートなども駆使してエントリータイミングとしてもっとも間違いのないところをしっかり探していくことが重要になります。そういう意味では今年後半のまさかのリスクを当てることができてもそれを利益につなげていく細心の注意が必要になってくるのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。