イギリスのEU離脱確定!今後の相場展開はどうなる!?

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EUからの離脱はないということで高をくくっていたUKのEU離脱をかけた国民投票ですが、妙に楽観視するムードが24日の早朝から市場に広がったことが大きな仇になり、相場は予想とは異なる展開となって想像以上に荒れた結果を示現させてしまいました。

開票の序盤から離脱票がリードし、途中で何回か逆転することはありましたが、昼前に決定的な状況となりポンド円は134円台、ドル円もつられて98.45円へとあっさり下落することとなってしまいました。

この原稿を書いているのは当日のロンドンタイム前ですから24日の欧州、米国市場がどのような反応をして週を終えることになるのかが注目されるところですが、問題はUKと金融市場の問題だけではなく、EUサイドの政治的な問題に焦点が当たることになりそうです。また個別の国の動向も気になるところで、UK離脱劇がかなり大きなダメージをEUにもたらしてしまった感があります。

売りも買いも壊滅的な状況を示現

今回の投票開始後の相場の流れを見直してみますと、投票時にはほとんど動かないかと思われましたが、実は世論調査なども期間中に発表されることとなり、予想外にポンドもドル円も大きく買われることとなりました。

その結果、なんと投票が終了した24日朝6時段階ではポンド円は160円をつけるなど、ミセスワタナベのポンド買い戦略も大成功であるかのように見えたわけです。

相場全体が離脱なしという楽観ムードに包まれたのも大変大きな損失を与えるきっかけとなってしまったようです。

ところが東京タイムの8時半前にすべての通貨ペアで大きく相場が下落することとなり、ポンドもドル円もかなり下から開票を待つことになってしまいました。

ある意味で言えば朝6時まではロングの戦略をとった連中が相場的中させたように見えましたが、結局8時過ぎからは逆の動きとなり離脱を予想した連中の相場が的中することとなってしまったわけです。しかしどちらも相応に痛んだ相場となったことから今回よほどうまく立ち回らなかった限りは売りも買いも双方が大きく痛んでしまった歴史的な悲劇相場になってしまったのではないでしょうか。

※ドル円チャート
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ファンド勢なども大きくやられた模様

事前に投票の出口調査を行うなどファンド勢もこの投票にそれなりの力を入れて臨んだようですが、結果は散々で、プロの世界でもかなりやられたファンドが続出しているようです。

事前の調査結果などはサンプル数が少なく、正確に国民の足元のセンチメントをしっかりと掌握するにはいたらなかったのかもしれません。またYouGovなどの賭け屋が細かい調査結果を朝6時に開示したのも間違った方向にポジションをもつ投資家をかなり増やした感があり、相場は大きく牙をむくことになってしまいました。

やはりこうしたクリティカルな国民投票で前例を見ないものの場合には、調査結果を手放しに信頼することが極めてリスクの高い方法になってしまうことをあらためて感じさせられた次第です。自信をもって臨んだプロであっても大きくやられた相場ですから、市場の痛み具合は半端ではない世界に陥っており、相場の動きも大きくならない可能性すら出てきてしまっています。

イギリスは今後長いEUとの長期間にわたる交渉

もちろんここから欧州市場、米国市場を含めてさらに相場の下落が予想されるところですが、一旦の短期的な底値は既に到達した感があり、それなりのショートカバーによる買戻しも予想されます。

とくに為替市場ではオプションが広範に売買されたこともあり下値のプットオプションでは履行すればいきなり買い戻しからスタートすることになり、想像以上に相場が戻ることも考えられます。

UKはここから2年以上かけてEUとの離脱交渉をすることになりますので、週明けもそれなりの相場の動きはでるものと思われますが、一時的な下落による混乱はあっても比較的短期に落ち着きを取り戻すことが予想されます。

ただし、相場の流れをここから正確に読み込むのはかなり難しくなりますので、迂闊なレベル感からエントリーするのはかなり危険です。

むしろかなり長い時間をかけてUKとEUとの交渉が続くことになりますから、その中身をめぐって相場が影響を受ける時間がかなり長く続きそうです。

問題は金融市場よりも政治的な対応へ

今回のUKの離脱劇でもっとも大きな問題が残ったのはUK自体もさることながら離脱されることになるEUサイドとの見方も強くなってきています。

今回のような離脱が各国の民族自決主義に火をつけることになれば、EU圏自体の存続の問題にも大きな懸念が続くことなりますし、イタリア、フランス、スペイン、ギリシャなどの離脱問題が今後次々顕在化してくることはほぼ間違いないものとなります。

EEAと呼ばれるノルウェーやアイスランドが加盟する欧州経済地域にUKが加盟することになればEU内の様々な負担金逃れが現実のものとなり、そもそものEUのあり方にも大きな問題を投げかけることになりかねません。

為替はここからどこまで下げるのかが問題

今回、為替相場でもっとも影響を受けるのは当然ポンドということになりますが、すでにポンド円では134円台までつけており、ロンドン市場以降で蒸し返すことがあってもここからさらに一気に売り浴びせを受けることになるのかどうかが注目されます。ECBは恐らく介入は行わないと思いますが、BOEはスムージングを目的にして介入を行う可能性は高く、これにより日本も介入がしやすくなりますから、協調介入ではないものの、一定の相場安定のための中央銀行の動きがでることは容易に予想できます。ただし、それが効果を発揮することになるのかどうかは、規模とタイミングにもよることになるのではないでしょうか?

日銀の場合は金曜の海外の時間帯に介入するというのはなかなか考えにくく、月曜の仲値以降の時間帯に登場することが考えられます。

ドル円はボリンジャーバンドで-3σの外にでて一旦戻した状況

こうした厳しい中にあって、テクニカルチャートでも利用できるものが存在します。たとえばひとつはボリンジャーバンドでさすがに-3σの外に飛び出した相場はその内側までは戻すこととなりました。ただ、オシレータ系の指標は相変わらず底に張りついているものも多く、まさかのときに使えるものと使えないものが存在することを改めて感じさせられた次第です。

今回の相場の動きでいつも使われているチャート類がしっかり役に立っているかどうかはこの機会にあらためて見直してみるというのも重要になりそうです。

※USD JPY ボリンジャーバンド
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一旦落ち着いて横から見ていることがお勧め

残念ながら予想をはるかに超える形で相場がかなり傷んだおかげでまともに市場に残っていられない投資家がかなり増えている状況となってしまっています。

これは逆に言えばまたしてもボラティリティに問題のある相場展開となりますので、一旦落ち着いて相場を眺めるところから再エントリーのタイミングをうかがうことが重要になりそうです。相場が落ち着きを取り戻すまでにはそれなりの時間がかかりそうな雰囲気が漂いはじめています。

ここからはまだ残された市場参加者の動きによって相場はかなりトリッキーな挙動を示すことになることが考えられますし、痛んだ市場参加者が追いだけに独特の流動性が展開される可能性についてもかなり注意が必要になります。

特に欧州、NY勢が一回転してどのように動くのかを確認してからエントリーしても決して遅くはありません。できれば6月いっぱいぐらいは相場の様子をしっかりチェックして売買できそうな状況にもどったことをしっかり確認してからトレードを再開されることがお勧めとなります。


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