猛威を振るいはじめたアルゴリズム取引に厳重注意

7月最終週の為替市場はFOMC,日銀政策結決定会合待ちの状況でしたが、とにかく大きな動きとなったのがアルゴリズムによるメディアの観測報道への過剰な反応でした。

これまでもアルゴリズムはここ数年に渡って裁量取引には見られないようなオーバーシュート気味で容赦のない売買といったものを繰り返す、非情な存在として注視されてきましたが、なぜかBREXIT騒動以降、東京タイムに多く出現するようになり、しかもこれまではそれほど注目されてこなかったアベノミクスの経済対策や日銀の政策決定会合の結果をめぐる観測報道にも事細かに反応するようになってしまったことがここ1ヶ月ぐらいの相場の顕著な状況となっています。

日本語のわかる人間が見れば普通は反応しないでしょう?と思えるような内容にまで瞬時に買いや売りで対応することから、市場は余分な動きを繰り返すことになり肝心要の政策の結果発表のころにはもうヘトヘトの状態に陥るというなんとも情けない相場展開が明確に示現することとなってしまいました。

アルゴリズム取引とは!?

アルゴリズムによる売買はそもそも一定のロジックにあわせて売買をすることであり、瞬時に動くことが主体ではなかったのですが、株の世界でHFT・High Frequency Tradeが主流になり1000分の1秒単位の売買が主体になったことを受けて為替の世界でもこの節操のない売買方式がもはや主流となってしまった感があります。

それでも主体はアルゴリズムですから一定のロジックはもちろん想定して売買されますが、ある瞬間の領域を超え始めると動きの方向に異常についていくことになるため、その売買がかなり加速されることが顕著になってきています。
しかしここ1週間ぐらいのドル円相場を見ていますと、このアルゴの不埒な動きが猛烈に相場を疲弊させる存在になりつつあることがわかります。

メディアの観測報道にいちいち反応する高速アルゴ

相場を見ていて非常に気になるのは、メディアが発する嘘か本当かわからない観測報道にいちいちアルゴが反応することです。

とくに報道で市場を動かせることに味をしめたブルームバーグの某記者のように、アルゴが反応することを故意に狙ってスクープ的な報道を画策する向きも増加しつつあり、非常にやりにくい相場が長時間持続することになってきているのが足元の大きな特徴といえます。

ここ二週間ばかりのドル円相場の動きを見ていてもこうした状況は顕著であり、順張りで相場の方向についていかざるを得ない個人投資家にとっては実に面倒な存在になりつつあります。

※ドル円7月後半2週間の動き
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まず参議院選挙明け、いきなりバーナンキ前FRB議長が来日してヘリマネ報道が起こり始めますと、ドル円は107円50銭近くまで吹き上がることとなります。
しかしBBCがなぜかこの時期に持ち出してきた6月BREXIT前に収録した日銀黒田総裁のラジオインタビューで大きく下落することとなりなんとこれだけのネタで105円台中盤まで下押しし、これだけでもかなり痛んだ投資家が多かったことと思います。

しかしアルゴの動きはそれだけにはとどまりませんでした。

25日の週、仲値に向けていきなり買いあがったドル円は106.715円を示現しましたが、買いもそこまでで、総合経済対策の金額の中で真水の部分がたいしたことがないといった報道でこんどは103.983円まで引きずり落とされることなります。
ここでもざっと3円近い値幅での下落ですから当然買いポジションをもっていた投資家は否応なしに損切りをさせられることとなってしまいます。

しかし深夜に27兆円といった金額報道がネットに登場するとまたしても相場は上昇をはじめ、WSJが50年債の発行観測報道を出したり、安倍首相が28兆円を会見で口にするたびに相場は上がるものの、財務省理財局が50年債は考えていないという報道が出たとたんに1円以上下落するというなんとも理不尽な上下を繰り返すことになってしまったのです。

極めつけは29日朝7時半のドル円の一方的な暴落

27日のFOMCは大方の予想どおりで大きな混乱もありませんでしたが、その後はドル安が続きドル円も29日の前日には104円台中盤にまで沈み込むこととなりましたが、またしてもまことしやかな日銀と政権の連動政策報道が飛び出すと、いきなり買い始められ29日の朝には105円30銭台をキープして日銀政策決定会合の結果を見守るかのように見えました。

ところが7時半というきわめて相場の薄い状態で、ドル円はどんどん売られる動きが示現し、直接相場を見ていた感じからいいますとアルゴリズムが故意に売りをしかけて価格調整でも始めているかのような動きに見えました。

しかしそこからは明らかにおかしかった動きに補正がでて105円台一歩手前まで戻す動きとなりました。朝早い段階ですから市場参加者は少なかったと思われますが、日銀の会合前まで上昇が期待されたことからポジションをキープしストップロスを入れた投資家はほとんどが刈られることとなり、その後の相場はあきらかに疲弊したものとなってしまいました。

なによりインターバンクのやる気のなさは顕著で多くのFX業者でスプレッドが異常に広がる展開が続いたことは印象的でした。

政権の報道リークは完全にアダになる展開

安倍政権はなんとかスムーズに憲法改正を実現するために人気取りに躍起ですがヘリマネ的な施策もその一貫として話題をとるために仕組もうとしていることは間違いないようです。

しかし日銀との間にはあきらかに意識に乖離がではじめているようで、今回の政策決定会合も政権からの強い打診に応えてETFの増額だけは認めましたが、それ以外はほぼゼロ回答で両者の動きにギャップがではじめていることはほぼ間違いのない状況になりつつあります。

とくに気になるのは話題を喚起しようとして一部のメディアを使ったリーク報道を行っていることで、海外時間帯に英語でのヘッドラインが踊るとこのアルゴリズムが異常とも思える買い上げを行うものの、関係者が否定すると、これまた異常なほど下落を繰り返すという踏みと投げの応酬を繰り返す相場がほぼ2週間近く継続してしまったことは、結果としてリークがなんら市場を活性化し期待感を醸成することに寄与していないことを明確に示しているといえます。

むしろ相場は肝心の経済政策の発表前にヘトヘトに疲弊して結果にまともに反映できない状況に陥ってしまっています。

週明けにはまた2日に総合経済対策の発表を控えていますが、これも発表後に事実売りになりかねないリスクを抱えており、個人投資家にとっては実に投資妙味の少ないものになりつつあるのです。

イベント性の高い事象にかかわらず、日常的な相場でスキャルピングでもしていたほうがよほど利益のでる相場になってしまっていることは残念です。

ドル円は105円~95円へとレンジダウンか

7月29日の相場展開を見ていますと、すでにドル円は107円レベルまで戻る可能性はきわめて低くなってきており、105円まで到達したときにはかなりの戻り売りチャンスと見てよさそうです。

またオーバーシュート気味に上昇するアルゴリズムの買いはとくに観測報道ベースですと誰もまともについてこないため、自らがリカクして反対売買にでると、これまた異常とも思える下落をはじめますので、ボリンジャーバンドの+3σを超えるような短期的な動きを示現した場合には高値で売りもちしていると少なくとも3σの内側まで入り込む可能性が高くなっています。

ここから先の夏相場はさらに市場参加者が減ることから、より激しい動きになることも考えられますが、しっかりアルゴリズム特有の動きを理解して、それを逆手にとった売買を心がけていきたいところです。

とくに8月はドル円は円高に振れやすくなりますから必要以上の高値をつけたらまずストップをおきながら売ってみるというのも有効な手段になりそうです。
アルゴに負けない知的で戦略的な売買を心かげて行きたいものです。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。