10月大きく上昇しはじめたドル円はトレンド転換したのか?

10月に入り為替相場はいきなりその動きに変化が現れはじめています。
市場では多くのFX関係者がドル円の値枯れの変化を指摘しており、トレンド転換を示唆するアナリストも多くなっています。

果たして年末に向けてこの動きが加速することになるのか、はたまた再度下落に転じるのか、あるいは当面レンジ相場を形成することになるのかどうかについて今回は考えてみたいと思います。

9月、100円を割らなかったドル円

8月のお盆シーズンのお休みで本邦勢が不在となった時期ドル円は一気に下値を試す展開となり、まさにお盆の真っ最中である8月16日に1ドル99.532円をつける動きとなりました。

その後さらに2度~3度と下値を試す動きがでて、投機筋の円ロングも非常に積みあがる形となったわけですが、9月は結果として100円を割ることが一度もできずに10月相場へと突入することになります。

市場の期待としては99円割れに向かうと考えた向きも多かったはずですが、100円レベルの守りは堅く、かなりの買いもでてきたことから下値追いは完全に失敗する形となってしまったわけです。

※ドル円1時間足8月~9月
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日足一目均衡表を年明けからはじめて抜けたドル円

そして本邦では下期のスタートとなる10月に入るとGPIFと思しき準公的期間が円高によるポートフォリオの余力から外債投資のためのドル買いに動き始めたことをきっかけとしてドル円を買い上げる動きへと転換することになります。

100.75円レベルで9月30日の相場を推移したドル円はいきなり上昇を始めることとなり10月6日のNYタイムには104.156円まで3円以上上昇する動きを示現させ、年初からずっと止められてきた日足の一目均衡表の雲の下限を抜け、上限も一気に突破して流れを変えることとなったわけです。

※ドル日足一目均衡表
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75日線も明確に突破

また外人投機筋がよく見ているといわれる75日移動平均線も今回は明確に突破することとなり、ここ3ヶ月の市場参加者のコストを明確に越える動きとなったことから溜まりに溜まったショートカバーも切れ始め、テクニカル的にはさらに上方向に動く可能性がでてきているといえます。

※ドル円75日移動平均線
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この日足の一目の雲も75日移動平均線も明確に抜けたのは今年に入ってはじめてのことですから、テクニカル的には確実に流れが変わったとチャーティストが指摘するのはある意味当然の見方といえます。

ただし、ここから上にはかなりの抵抗線が待ち構えており、果たして完全に流れが変わったといいきれるかどうかはわからないところに差しかかっているのです。

基調はまだ大枠の下落局面

ここでも何回かご紹介していますが月足での20ヶ月移動平均線はまだまだ相場の実態のはるか上にありますから大枠の基調として2013年から2015年の夏まで続いた上昇局面に戻しているわけではないことは間違いありません。

しかし、2015年末から転換した下落局面が一息ついたことだけは間違いなく、少なくとも一定に幅をともなったレンジ相場には移行した可能性が高まっているといえます。

※ドル円月足20ヶ月移動平均線
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10月7日に発表された米国の雇用統計は市場予測の平均値である17.5万人を割って15.6万人となったことから一時的にドル円も下落し、さらに上昇に弾みをつけるために103.300円レベルで越週すれば大きく買い上がっていく動きが加速すかと思われましたが、意外に上値は思い状態になりつつあります。

ここからはまず9月2日につけた104.312円を超える必要がありますし、次なる抵抗体の存在する104.600円から106.700円の幅広い領域を完全に抜けきらないと107円方向に進めない状況が続きます。

足元のドル円上昇支援材料からみると100円割れの下押しは一旦断念したものの、ここから大きく買いあがる材料はほとんど用意されておらず、完全にトレンド転換したようには見えないところも気になるところです。
戻りはしたものの、上昇トレンドには程遠いというのが正しい見方ではないでしょうか。

テクニカル的にはヘッドアンドショルダーの右肩形成を予想

ファンダメンタルズの要因をまったく考慮しなければここからは2014年に9ヶ月近く続いたヘッドアンドショルダーの左肩を同じ動きをする可能性が高く、左右均等な動きをするとした場合には少なくともここから5ヶ月ぐらいは105円~100円程度の幅をもったレンジの動きが継続する可能性は高いと言えます。

となると足元の相場の一旦105円、さらに105,500円レベルまで戻せば上出来で、そこからはまた長くレンジの動きとなることが予想されます。
最悪の場合104.600円レベルで既に頭を押さえ込まれる可能性すら残されている状況です。

※ドル円日足ヘッドアンドショルダー
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問題は外部要因

しかし為替相場というのはすべてテクニカルだけでは割り切れない余分な動きをするのが常ですから、ここからわかりやすいレンジ相場がつづくことになるのかどうかが大きな問題となります。

米国大統領選挙は依然不透明

米国の選挙権をもたないながらも我々が市民の目線で米国の大統領選挙のテレビ討論などを見ていますと、いかに論戦の中身次第とはいえ、そもそもの資質としてトランプ候補が大統領になっていいのかという基本的な問題が常に頭をよぎるため、いくら討論を見てトランプが発言してもおよそ勝っているとは見えないものですが、1回目の直接対決を終えた後、またその後1995年の納税内容をニューヨークタイムズがすっぱ抜いた後もトランプ支持率は大きく変化したおらず、そういうことで形勢が逆線するものではないことを改めて感じさせられます。

また直接選挙とはいいながら選挙人を選ぶことがこの大統領選挙のプロセスとなりますので、現状ではまだトランプ大統領というまさかの事態が起きる可能性は十分に残されていて、果たして11月8日におけるドル円の相場位置が104円なのか105円なのかはまだよくわかりませんが、FRBの人事交代なども名言するトランプ政権が誕生すれば、米国内では混乱しなくてもグローバルマーケットである為替は確実にリスクオフになるものと思われ、最大10円程度の下落は覚悟しておく必要がありそうです。

またクリントン勝利でドル円が上昇するかといわれればこちらもかなり危うい状況で、大統領選挙がドル円にプラスに働くことは非常に限られているといえます。

ドイツ銀行リスク問題

メディアのノイズレベルが一息つくとリスクが去ったような錯覚におかれるのが一連のドイツ銀行の経営リスク問題ですが、米国司法省からの和解金が半額に交渉成立になったとするAFPの報道もその後が続かず、ほとんどガセネタではないかという観測が高まっており、ドイツ銀行問題は依然としてなんら解決がついていないことが足元の事実となっています。

ただ、多くのヘッジファンドがドイツ銀行から資金をはずす動きにでていることだけは間違いのない現実で、こうした動きがドイツ銀行の経営を圧迫するであろうことは現実のリスクとなってきています。

リーマンショックでも最後はこうした資金の引上げが大きな引き金を引いているだけに、最後はドイツ政府がなんとかするであろうとたかを括っていると想像以上のことが起きる可能性もあり、仮にその一歩手前で収まったとしてもそれなりに市場に与えるリスクオフの動きはドル円の円高に大きな影響を与えることを考えておかなくてはなりません。

ポンドの不安定な動き

ご存知のように7日の朝8時9分ごろ、通常ではほとんど東京タイムでは動きにないはずのポンドが対ドル中心で大きく急落し、現実には暴落状態を示現することとなりました。依然としてその理由は明らかにはなっていませんが、EBS以外のもロイターは通常のFX行業者のチャートをさらに下回るところでも売買しているそうですから、単なる誤発注とはいえないものがあるようで、3ヶ月近くかけてほとぼりがさめたポンドにも再度リスクの高まりが迫ってきてることがわかります。

※ポンドドル1分足
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ここで気になりますのは、ポンド円がドル円に与える影響です。
6月24日のポンド円の大幅下落を思い出していただきたいと思いますが、やはりポンド円の下落はドル円にそれなりの影響を及ぼすことになり、とくにドル円が上伸した場合にはポンド円が売られることで上値をかなり押さえ込まれる可能性が現実のものになってきています。

これは7日の暴落までまったく市場関係者のだれも気にしなかったことですが、こうなるとドル円は単体で105円をするする超える動きにはならないことが考えられ、意外な要素がドル円の上伸を抑えこむ可能性もでてきているのです。

このようにテクニカル的には明確な流れの変化を感じるドル円ですが、ここから11月後半まではテクニカルでは察知できない力にその上昇を阻まれるとともに最後下落相場へと突き落とされるリスクが多く残っていることを意識しておく必要がありそうです。

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ABOUTこの記事をかいた人

PN 今市 太郎

外資系コンサルティングファーム、外資系生命保険会社を経て独立ビジネスコンサルタントとしてビジネスプロセスコンサルティング、クラウドコンピューティングのリプレイスメントや海外のファンドのM&A投資コンサルティングなどに従事。 そのため、株の売買はインサイダーにならないようにFXだけに特化し2007年から本格的に売買をスタートし、9年の実績。 現在は月間5000PIPSから8000PIPS程度をコンスタントに獲得できるように日々精進している。